FX取引を行う場合、国内FX業者と海外FX業者の2つの選択肢があります。
どちらを利用するかで取引環境は大きく異なるため、自分の取引スタイルに合ったFXを選ぶことが重要です。
国内FXは金融庁の規制下にあり、預けた資金を持ち逃げされたり、出金拒否されることはありませんが、レバレッジや取引に制限が設けられています。
一方、海外FXはレバレッジが高く、少ない資金を効率よく増やすことが可能な反面、悪質な業者を選んでしまうと出金できなかったり不当に高い手数料を取られる危険性があります。
この記事では、安全性や取引条件、コストなどの観点から、国内FXと海外FXの特徴を詳しく解説します。
この記事は、日本居住者に対して海外所在業者での口座開設や利用等を促すものではなく、あくまでも海外所在業者に関する一般的な情報を発信するものです。日本居住者は、日本金融庁に無登録の海外所在業者を利用せず、日本の金融ライセンスを取得している業者を利用するようにしてください。
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記事のタイトル国内FXと海外FXの違い|16の観点からメリット・デメリット徹底比較
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国内FXと海外FXを16の観点から比較
国内FXと海外FXには多くの違いがあるため、それぞれの特徴を理解して、自分の取引スタイルに合ったFXを選ぶことが重要です。
ここでは国内FXと海外FXの違いについて、16の観点から詳しく比較していきます。
- 安全性:国内FXのほうが安全
- 資産の保全:国内FXのほうが安全
- レバレッジ:海外FXのほうが高い
- 取引の透明性:海外FXのほうが良い
- 追証:海外FXは発生しない
- 取引コスト・スプレッド:国内FXのほうが安い
- 約定力:海外FXのほうが高い
- 少額取引:海外FXのほうがしやすい
- 取引ツール:海外FXはMT4・MT5が一般的
- 取扱通貨ペア:海外FXのほうが多い
- 自動売買:海外FXのほうがしやすい
- ボーナス:海外FXのほうが豪華
- 入出金:国内FXのほうがスムーズ
- 出金トラブル:海外FXでよくある
- サポート体制:国内FXなら安心
- 税制:国内FXのほうが有利
安全性:国内FXのほうが安全
国内FXは、日本の金融庁の規制を受けているため、基本的にはどの業者を選んでも一定の安全性が約束されています。
また、顧客の資金は完全信託保全で守られていて、万が一業者が倒産しても預けた資金は必ず返ってくるため、日本居住者は国内FXを使うことが望ましいです。
一方、海外FXは日本の金融庁の管轄外となるため、規制を受けていません。
そのため、安全な運用をしているかどうかは、個々の業者に依存することになり、悪質な業者を選んでしまうと預けた資金を持ち逃げされたり、規約違反をしていないのに口座凍結されることがあります。
海外FXでも、日本の金融庁と同等かそれ以上に厳しいライセンス(英国FCAやキプロスCySECなど)を持っている業者もあるので、業者選びの際にはライセンスの取得状況を必ず確認するようにしましょう。
金融ライセンスとは?
金融ライセンスとは、FX業者が金融サービスを提供するにあたり、各国から取得している営業許可証のことです。
ライセンスを発行している国によって、業者に対する規制や登録要件などが異なるため、海外FX業者を選ぶ際は「どの国の金融ライセンスを持っているか」を確認するようにしましょう。
資産の保全:国内FXのほうが安全
国内FXでは、顧客から託された資産を業者の資産とは分別して、信託銀行に信託する「信託保全」が義務付けられています。
信託保全により、仮にFX業者が破綻した場合でも、顧客資産は保全される仕組みとなっています。
一方、海外FXの資産管理は各社の方針に委ねられており、多くの業者が顧客資金の分別管理を実施しているものの、義務ではありません。
なかには破綻リスクへの対処が手薄な業者も存在するため、使おうとしている業者がどのような管理体制をとっているか、必ず確認するようにしましょう。
レバレッジ:海外FXのほうが高い
レバレッジとは?
「レバレッジ」とは、テコの原理のように、少額の資金で大きな取引ができる仕組みのことです。
例えば、1万円の資金しかなくても、レバレッジを10倍に設定すれば、10万円分の取引をすることができます。
少ない資金でも、レバレッジを効かせることで大きな利益を狙える一方、損失も大きく膨らみやすく、過剰なハイレバレッジ取引は破産する危険性を高めます。
国内FXは、金融商品取引業法により、レバレッジの上限が25倍に制限されています。
最大25倍までに制限されていることで、手持ち資金に対して大きすぎるポジションを保有することができないため、投資家が損をする危険性がそれなりに抑えられています。
一方、海外FXにはレバレッジの制限が設けられていないため、低くても200倍、高い業者では1,000倍を超える高いレバレッジを提供しているケースが少なくありません。
レバレッジを高めて取引することで、少ない資金を元手に大きな利益を望めますが、同時に巨額の損失を被るリスクもはらんでいるため、利用には細心の注意が必要です。
取引の透明性:海外FXのほうが良い
海外FXでは、NDD方式(No Dealing Desk)を採用している業者が多数を占めます。
NDD方式は、顧客の注文を自社で内部マッチングせずに、そのまま取引所に直結させる方式です。
そのため、業者による注文操作の可能性が排除され、取引の透明性が高まると同時に、約定拒否が起こりくくなっています。
これに対し、国内FX業者はDD方式(Dealing Desk)が主流で、業者が一旦注文を処理する相対取引を行っています。
業者が顧客からの注文を吸収する形であるため、透明性がNDD方式ほど高くなく、顧客から受けた注文を市場に流さずに呑んだり、不正にレートを動かしてストップ刈りを行う国内業者も存在します。
追証:海外FXは発生しない
国内FXでは、証拠金維持率が一定の水準を下回った場合、顧客に追加の証拠金(追証)を請求できる仕組みになっています。
急激な相場変動などで証拠金が不足した際に追証が発生し、追証を払わないとポジションを維持できなくなります。
また、FXでは口座残高を超えるマイナスが生じる恐れがあり、その場合も追証として請求されるため、いわば業者に対する借金を背負うリスクがあります。
対して、海外FX業者の多くはゼロカットシステムを採用しています。
ゼロカットシステムは、トレーダーが取引で口座残高を超えるマイナスを出した際に、FX業者がマイナス分を補填して口座残高をゼロに戻す制度です。
ゼロカットが導入された業者で取引することで、トレーダーは取引において損失が発生しても、その損失が口座残高を超えることなく取引を続けることができます。
取引コスト・スプレッド:国内FXのほうが安い
スプレッドとは?
海外FXにおける「スプレッド」とは、通貨を売る価格(売値)と買う価格(買値)の差のことです。
例えば、USDJPY(米ドル/日本円)ペアの売値が140.000、買値が140.010の場合、スプレッドは1銭(1pips)となります。
スプレッドは、FX取引を行う際に必ず支払うことになる手数料のようなもので、スプレッドが大きいほど取引コストも大きくなります。
国内FX業者では、売値と買値の差であるスプレッドは比較的狭い水準に設定されています。
特に日本円ペアを中心にスプレッドが狭くなっているので、DD方式によって負けトレーダーから得た収益を使い、スプレッドを意図的に縮め、集客に結びつけたいという業者側の思惑が伺えます。
これに対し、海外FX業者のスプレッドは、スプレッドへ業者側の利益を反映するNDD方式をとっているため、国内FX業者と比べるとスプレッド幅が広めに設定されている傾向があります。
取引コストを抑えたい場合は、国内FXが有利となりますが、円ペア以外では海外FXのほうが安い場合もあります。
また、海外FXでも業者選び次第では、国内FXと同等の低スプレッドで取引できることがあります。
約定力:海外FXのほうが高い
海外FX業者は、NDD方式の採用により約定力が高いという特徴があります。
NDD方式では業者の介在がない分、注文時に意図した価格で約定しやすく、NDDの構造上、約定拒否も起こらないからです。
一方、国内FX業者が採用するDD方式では、業者が注文の取次ぎを行う関係上、約定力はNDD方式ほど高くありません。
急な相場変動時などに、注文した価格と乖離した価格で約定される可能性がありますので、経済イベントの際などは特に注意が必要です。
少額取引:海外FXのほうがしやすい
海外FX業者の中には、1,000通貨未満の取引を受け付けている業者もあり、例えばXMTradingのマイクロ口座では最小10通貨(MT5の場合は100通貨)で取引できます。
これに対して、国内FX業者では最低取引単位が1,000通貨や1万通貨のところがほとんどです。
取引金額を抑えたい場合、海外FXの方が有利な選択となるでしょう。
もっとも、最近では国内FX業者の中にも、最低取引単位を1通貨と設定している業者が登場しており、両者の差は徐々になくなりつつあります。
取引ツール:海外FXはMT4・MT5が一般的
海外FX業者では、MetaTrader(MT4・MT5)などの汎用プラットフォームが主流となっています。
多くのインジケータやEA(自動売買)の利用が可能で、利用者も多数存在するため、情報やカスタマイズ性に困ることはありません。
これに対して、国内FX業者は独自に開発した取引ツールを提供することがほとんどで、MetaTraderなどの汎用ツールはあまり普及していないのが現状です。
どの業者でも変わらない操作性を求めるなら海外FX、初心者向けの簡単な操作性を求めるなら国内FXが適していると言えます。
取扱通貨ペア:海外FXのほうが多い
海外FX業者は、主要通貨ペアに加えてマイナー通貨を含む50〜100を超える通貨ペアを取り扱うのが一般的です。
また、貴金属、株式指数、個別株、原油などをCFDとして取引できる業者も多く、投資対象を幅広く選べるメリットがあります。
これに対して、国内FX業者が扱う通貨ペアは10〜30程度にとどまることが多く、マイナー通貨については省かれているのが現状です。
とはいえ、日本円ペアの種類では国内FXのほうが多く、スプレッドも狭いため、円ペアは国内業者・それ以外のマイナーペアは海外業者といった使い分けもおすすめです。
自動売買:海外FXのほうがしやすい
海外FX業者では、MT4・MT5で稼働するEA(エキスパートアドバイザー)を用いた自動売買が一般的です。
初期設定さえ済ませれば、24時間常に売買を行うことができるため、自分でチャートを見たりポジションを管理しなくてもEAが勝手にトレードしてくれます。
国内FX業者では、自社の取引ツール上ではEAの利用はできず、手動取引が基本となります。
自動売買を行いたい場合は、別途作成したシステムをAPI接続するなどの対応が必要になり、海外FXに比べると敷居が高いといわざるを得ません。
ボーナス:海外FXのほうが豪華
海外FX業者では、口座開設するだけでボーナスが貰えたり、入金金額に応じてボーナスを提供している業者が多く、少ない自己資金、もしくは資金ゼロでもトレードを始められます。
対して、国内FXはボーナスやキャンペーンを行っている業者はあるものの、金額もそれほど高額ではありません。
また、ボーナスを得るために規定量以上トレードが条件となっていることも多く、結局自己資金がないとトレードを始められません。
入出金:国内FXのほうがスムーズ
国内FX業者では、国内金融機関との連携により、振込での入出金が主流となっています。
手数料は無料かわずかな料金で利用できる場合が多く、すぐに反映されるのが特徴です。
海外FXでも、国内FX同様に振込による入出金に対応している業者も多いですが、国内FXよりも反映に時間がかかり、場合によっては割高な手数料がかかるケースもあります。
入出金の頻度が高い人は、国内FXの方が望ましいといえます。
出金トラブル:海外FXでよくある
海外FX業者に関しては、出金申請しても期日内に反映されない、出金自体が拒否される、といった出金トラブルに関する報告が散見されます。
特に管理が甘く資金が不足している業者において発生しやすいですが、それまで経営が順調に見えた業者がいきなり出金トラブルを起こすこともあるため、予見できないケースも少なくありません。
国内FX業者は、金融庁はじめとする機関によって厳しく監督されているため、こうした出金遅延や出金拒否に関するトラブルはほとんど聞かれません。
サポート体制:国内FXなら安心
国内FX業者は、電話やチャットによる日本語サポートを24時間365日用意しているケースがほとんどで、もし困ったことがあっても素早く対応してもらえる体制が整っています。
海外FX業者も日本語サポートを強化する動きがありますが、メール対応が主体となっていることが多く、即時性にやや劣ります。
日本語非対応の業者では、英語サイトでのサポートとなるため、言語面で不安がある場合は国内FXが望ましいでしょう。
税制:国内FXのほうが有利
国内FXでは、分離課税制度によって利益に対して一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)の税金がかかります。
対し、海外FXの個人口座で利益を得た場合、年間の利益(所得)に応じて5%〜45%の所得税に加え、住民税として10%(市区町村民税6%+都道府県民税4%)が課税され、最大で55%ほどの税金がかかります。
さらに、国内FXなら3年間可能の損失繰越が認められますが、海外FXでは損失の繰越控除が認められないため、利益を得た年はしっかり納税資金を確保しておかなければなりません。
国内FXのメリットとデメリット
これまでの記事の内容を踏まえ、海外FXの主なメリット・デメリットをまとめると次のとおりです。
国内FXのメリット
- 安全性が高い:金融庁の規制を受けているため安全性が高い
- スプレッドが狭い:円ペアを中心にスプレッドが狭い
- 入出金がしやすい:銀行振込による入出金が主流で、手数料も安いか無料のケースがほとんど
- 手厚いサポート:問合せの受付時間が長く、電話やチャットで即時に日本語でのサポートを受けられる
- 損失の繰越控除:損失を最長3年まで繰り越すことができ節税に有利
- 信託保全による資産保全:信託保全制度があり、FX業者の破綻時でも資産が返ってくる保全される
- 税制面で有利:利益に対してかかる税金が一律20.315%で、最長3年間の損失繰越が可能
国内FXのデメリット
- レバレッジが低い:どの業者も最大レバレッジは25倍まで
- 取扱通貨ペアが少ない:円ペア以外の取り扱いが少ない
- MT4・MT5が利用できない:自社ツールで取引するのが一般的
- 追証のリスク:自己資金以上の損失を抱える恐れがある
- キャンペーンが少ない:海外FXのような高額な口座開設ボーナスなどは期待できない
- 自動売買に制限:EAが利用できない
- 約定拒否の可能性:DD方式のため業者にとって不利な注文は通らないことがある
海外FXのメリットとデメリット
次に、海外FXの主なメリット・デメリットは次のとおりです。
海外FXのメリット
- レバレッジが高い:1,000倍を超えるハイレバレッジを提供している業者も珍しくない
- 追証がない:多くの海外FX業者がゼロカット制度を採用していて、自己資金以上に損する危険性がない
- 取扱通貨ペアが多い:マイナー通貨やCFD商品を幅広く取り扱っている
- MT4・MT5利用に対応:幅広いインジケータやEAを利用できる
- 少額からの取引が可能:マイクロ口座を使えば10通貨から取引できる
- 手厚いボーナス:口座開設ボーナスを貰えば元手ゼロでトレードできる
- 自動売買やスキャルピングがしやすい:取引制限が少ないため自由に取引できる
海外FXのデメリット
- 金融庁の規制を受けていない:万が一トラブルが発生しても、日本の法的保護を受けられない
- 出金トラブルの可能性:出金の遅延や拒否などのトラブル事例が散見される
- 日本語サポート非対応の業者もある:英語での対応を求められる業者もある
- 手数料やスプレッドが高い:国内FXよりも取引コストが大きくなることがある
- 入出金手続きが煩雑:送金に時間や手数料のコストがかかることがある
- 税負担が重くなる可能性:累進課税の対象となるため、たくさん稼ぐと税率が高くなる
国内FXと海外FXはどんな人におすすめ?
FXを始めるにあたって、まず多くの人が気になるのは「国内FXと海外FXはどちらが自分に合っているのか?」という点ではないでしょうか。
事実、近年では海外FX業者も日本人向けのサポートやボーナス制度を充実させており、検討対象となることが珍しくありません。
一方で、国内FXにも金融庁の認可や信託保全の仕組みなど、安全面を重視する投資家にとって大きなメリットがあります。
ここでは競合記事でもよく取り上げられている「どんな人が海外FXに向いているか」「どんな人が国内FXに向いているか」について詳しく解説し、あなたが失敗しないための選び方をお伝えします。
海外FXに向いている人
資金が少なく短期間で大きく稼ぎたい人
海外FX最大の特徴の一つは、ハイレバレッジです。
国内FXが最大25倍に制限されているのに対し、海外FXは200倍や500倍、あるいは1,000倍以上のレバレッジを提供する業者も存在します。
少額資金で大きなポジションを持てるため、短期間で大きなリターンを得られる可能性がある反面、当然ながら相応のリスクも高まります。
ゼロカットで追証リスクを避けたい人
国内FXの場合は、相場が急変動して口座残高がマイナスになった場合に、追加で証拠金を請求される「追証(おいしょう)」のリスクが生じます。
しかし、ゼロカットシステムを採用している海外FX業者では、口座残高がマイナスになっても追証は発生せず、損失はゼロでリセットされます。
相場急落で大損失を抱える恐れがあるような相場状況でも、マイナス分を請求されにくい安心感があります。
EAやMT4・MT5を使った自動売買をしたい人
海外FXでは、世界的にメジャーな取引プラットフォームであるMT4(MetaTrader4)やMT5(MetaTrader5)が一般的に提供されており、EA(Expert Advisor)という自動売買プログラムを自由に導入して運用することができます。
国内FX業者の中にも一部MT4/MT5を採用しているところはありますが、依然として独自の取引ツールをメインに提供している企業が多く、EA利用が制限されるケースもあります。
国内FXに向いている人
コスト重視で長期運用やスワップ狙いをしたい人
国内FX業者はレバレッジが最大25倍に制限されるかわりに、スプレッドが狭く安定しやすいのが特徴です。
また、国内FX業者には金融庁の監督のもとで一定のガイドラインがあるため、信託保全や分別管理などの安全対策が厳格に行われやすいというメリットもあります。
さらに、長期投資やスワップポイント狙いで一定のポジションを長く保有したい場合は、スプレッドコストが重くなりにくい国内FXが向いています。
高額所得者や税率を抑えたい人
国内FXで得た利益には申告分離課税が適用され、税率は一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)となり、どれだけ利益が大きくなっても税率は変わりません。
一方、海外FXの場合は雑所得として総合課税扱いになり、年収が高い人ほど税率が高くなります。
大きく稼ぐほど所得税率も上昇し、最高で住民税と合わせると55%程度になるケースもあるため注意が必要です。
日本語サポートや電話対応の安心感を求める人
国内FX業者は当然ながら日本語サポートが整備されており、電話での問い合わせもスムーズです。
海外FX業者でも日本語対応が進んでいる企業は増えていますが、混乱が生じたときにリアルタイムで対応してもらえるかどうかは企業によってばらつきがあります。
初心者にとっては、疑問やトラブルが生じた際にすぐ日本語で解決できる安心感は大きな魅力といえるでしょう。
海外FXに関するよくある勘違い
海外FXには魅力的なポイントが多い一方で、「海外FXって危険じゃないの?」という声も少なからず聞こえてきます。
しかし、それらの不安の中には誤解が含まれていることも多いのが現状です。
ここでは海外FXに関してよくある勘違いや疑問点を3つ取り上げ、正しい知識を身につけるお手伝いをします。
金融庁の認可が降りていない=危険?
「海外FX業者は金融庁の認可を受けていない=すぐに倒産するかもしれない」というイメージを抱く方もいます。
しかし、必ずしも海外FX業者全てが怪しいわけではありません。
むしろ、海外FX業者は拠点国の金融ライセンスを取得しているケースが多く、その国の法律・規制のもとで運営されています。
もちろん、なかには悪質なブローカーが存在するのも事実です。
したがって、ライセンスの有無や第三者機関による規制(例:英国FCA、キプロスCySEC、オーストラリアASICなど)の実態を事前に確認することが大切です。
ハイレバレッジだから必ずリスクが高い?
ハイレバレッジ=ハイリスクというイメージは正しい部分もありますが、一概に「ハイレバ=危険」とは言い切れません。
レバレッジは「証拠金に対してどれだけの取引を行うか」という倍率の上限を示しているだけで、実際にその上限をフルに使うかどうかはトレーダー次第です。
- 証拠金1万円、レバレッジ500倍であっても、実際には10万円分のポジションしか持たなければレバレッジ10倍相当の取引に留まる。
- 逆に、レバレッジ25倍でも証拠金ギリギリまでポジションを張ればハイリスクになる。
要はレバレッジの高さそのものより、資金管理とリスク管理の甘さが問題になるケースがほとんどです。
日本語対応がないから使いにくい?
「海外FX」という名称から、日本語対応がまったくないと思われがちですが、実際には日本人向けのサポートに力を入れている海外ブローカーも多く存在します。
大手の海外FX業者では24時間のライブチャットやメール対応を行っており、電話サポートを提供しているところもあります。
ただし、日本語対応が「機械翻訳レベル」だったり、一部の時間帯のみ受付というケースもあるため、サポート内容やサポート時間をしっかり確認することが重要です。
FX初心者は国内FXがおすすめ
FXを始めるにあたって、国内FXか海外FXどちらを使うべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
FXをしたことが無い方や、経験が浅い初心者は、安全性が高くて始めやすい国内FXを使うべきです。
国内FXでは、金融庁の厳しい規制をクリアした業者がサービスを提供しているため、業者の安定性や信頼性が約束されており、業者選びで大きく失敗する危険性が低いです。
サポートも手厚く、わからないことがあれば電話やチャットで対応を受けられるため、初心者でも安心して使うことができます。
国内FX業者である程度トレード経験を積み、慣れてきたら、海外FXに挑戦してみるのも良いでしょう。
国内FXと海外FXを併用するメリット
国内FXと海外FXそれぞれに特徴があるため、うまく組み合わせることで相乗効果を生み出すことができます。
取引スタイルの幅が広がる
- 国内FX口座:安定的に低スプレッドで取引でき、長期運用やスキャルピングなどでコストを抑えられる
- 海外FX口座:ハイレバレッジやボーナス活用で短期的に攻めるトレードができる
どちらか一方しかない場合、自分のスキルや相場環境に合わせた臨機応変な戦略が取りにくいかもしれません。
併用すれば「今月は海外FXのボーナスを活用して攻めよう」「来月は国内FXで中長期ポジションを保有しよう」といった具合にフレキシブルな運用が可能になります。
幅広い銘柄を有利な条件で取引できる
国内FXでは主要通貨ペアが中心ですが、海外FXならマイナー通貨を含むさまざまな通貨ペアのほか、バリエーション豊かなCFDを取引できます。
メジャー通貨ペアやクロス円ペアはスプレッドの狭い国内FX業者で取引しつつ、国内FX業者では取り扱っていないCFD商品を海外FX業者でトレードすることで、取引対象を大幅に広げることができます。
資金を分散できる(リスク分散)
あらゆる投資において、資金の一極集中はリスクを高める原因となります。
国内FXと海外FXを併用することで、資金を複数の口座に分散することが可能になり、出金トラブルなどの万一のリスクに対する備えも厚くなります。
万一、海外FX口座で出金遅延やトラブルが起きた場合でも、国内FX口座に資金があればすぐにトレードを継続できます。
税金を安くできる可能性がある
厳密に言うと、海外FXと国内FXの損益は通算できないという点に注意する必要があります。
しかし、どちらかで損失が出た場合に、全体の課税負担をコントロールできる可能性があるのも事実です。
国内FX口座で大きく利益が出たら一律20.315%の税金で済む一方、海外FXで損失が出ると総合課税扱いで確定申告時に他の雑所得と合算されます。
複数口座を持つことで、損益通算には該当しないまでも、リスク管理や複数の取引戦略を同時に走らせるうえで最適なバランスを探れるというメリットがあります。
おすすめの国内FX口座|安全性・コスト・サポート重視
GMOクリック証券:国内口座数No.1の安心感
GMOクリック証券は、国内FX業者の中でも圧倒的な知名度と実績を誇り、多くの投資家から選ばれ続けている点が大きな特徴となっています。
まず企業グループとしての規模やブランド力が非常に高く、財務面の安定性や運営の信頼度が高いことから、投資初心者でも安心して口座を開設できるでしょう。
さらに、取扱通貨ペアの豊富さや低コストなスプレッド設定など、ユーザーにとってメリットが多い環境が整っています。
実際の取引画面やツールの操作性については、スマートフォンアプリやパソコンからのブラウザ版など、多彩な方法で利用可能になっているため、自分のライフスタイルに合わせた取引をしやすいのも特徴です。
また、トラブルや疑問が生じた場合でも電話やメールでのサポート体制が手厚く用意されており、困ったときはすぐに日本語で問い合わせでききます。
とりわけ、キャンペーンや新規口座開設による特典もしばしば行われており、証券口座やCFD取引などとの連携も可能である点は総合証券グループならではの利便性といえます。
初心者から上級者まで幅広い層のニーズに応える機能性を備えていることから、国内FXを始める際には真っ先に検討したいFX口座です。
DMM FX:スマホアプリや使いやすさが魅力
DMM FXは、テレビCMやインターネット広告などによる積極的なプロモーションで知名度を高め、口座開設数を大きく伸ばしている勢いある国内FX業者の一つです。
まず魅力的なのは、取引コストの要であるスプレッドを主要通貨ペアにおいて安定的に狭く提供していることで、スキャルピング志向のトレーダーにも適した環境といえます。
また、取引アプリは初心者でも使いやすいよう直感的な操作画面を備えており、ワンタップ注文など素早い発注機能にも対応しているため、相場急変時のチャンスを逃しにくい構造となっています。
さらに、カスタマーサポートには力を入れており、電話やチャットなど複数の手段で問い合わせが可能なうえ、対応時間も比較的長く、疑問を感じたときに頼りやすいのも嬉しいポイントです。
口座開設時にはキャッシュバックや取引量に応じた報酬などのキャンペーンを実施していることがあり、これらの特典を活用すればお得にトレードを始められるでしょう。
FX初心者から中級者、さらには短期売買を得意とする経験者にとっても使いやすいサービスで、国内FXで多くのユーザーに選ばれ続けているのも納得できます。
SBI FXトレード:1通貨単位から取引できる
SBI FXトレードは、SBIホールディングスのグループ企業として堅固な経営基盤を持ち、特に低資金からコツコツとFXに取り組みたい人に人気です。
最大の特長は、1通貨単位から取引を始められるという点にあります。
通常の国内FX業者が採用している最小1,000通貨単位よりも、さらに小さいロットでの取引が可能で、よりリスクを抑えながら実践的にFXを学びたい初心者には最適といえるでしょう。
スプレッドについてもドル円やユーロ円などのメジャー通貨で狭い水準を維持しているため、コストを最小限に抑えた取引を行いやすい環境が整っています。
また、SBIグループが展開する証券サービスや銀行サービスとの連携がスムーズなのも大きな魅力で、入出金時に手間やコストが少なく済むよう工夫されています。
サポート体制にも定評があり、メールや電話での問い合わせに加えて充実したFAQが用意されているため、わからないことがあればすぐに解決することができるでしょう。
初心者から本格的な投資家まで、幅広い投資家にとって使いやすい取引環境が用意されており、安心感と柔軟性の両立を求める人に非常に向いている国内FX口座の一つといえます。
おすすめの海外FX口座|ハイレバ・ボーナス重視
Vantage Trading:業界トップクラスの豪華なボーナス
Vantage Tradingは、海外FX口座として高めのレバレッジ設定を提供するだけではなく、定期的に実施するボーナスキャンペーンの規模が業界屈指の豪華さである点が注目を集めています。
中でも入金ボーナスがひときわ豪華で、投資資金を最大限増やしてトレードを始められることから、少ない資金を元手に爆利を狙いたいタイプのトレーダーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
スプレッドも比較的安定して狭いと評判で、裁量トレードやスキャルピングに加えてEAによる自動売買にも相性が良いです。
入出金もクレジットカードやオンラインウォレット、銀行送金など複数の手段が用意されており、利便性とスピードを両立しています。
総合的に見て、積極的にボーナスを活用してトレード資金を増やしながら、ハイレバレッジを生かした取引を行いたい人にとっては有力な候補となる海外FX業者です。
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※当業者は日本で金融商品取引業の登録を受けていないため、日本居住者は利用をお控えください
BigBoss:クイック口座開設で手軽に始められる
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「クイック口座開設」を導入しており、必要最低限の情報を入力するだけですぐに取引をスタートできるため、スピーディーにFXトレードを始められるのが特徴です。
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日本語サポートについても対応が良いと評判で、問い合わせに対して比較的スピーディーに対応が返ってくるケースが多いです。
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※当業者は日本で金融商品取引業の登録を受けていないため、日本居住者は利用をお控えください
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XMTradingは、国内投資家に圧倒的な支持を得ている「海外FX業者の代表格」ともいえる存在です。
豊富な実績とユーザー数に裏打ちされた信頼度の高さに加えて、万一の際には日本語サポートチームが相談に応じてくれる体制を整えています。
口座開設から取引開始に至るまでの手順がシンプルで、日本語対応が充実していることから、英語が苦手な人でも安心して利用できるのがメリットです。
ボーナスプログラムも非常に充実しており、口座開設するだけで付与される未入金ボーナスや、入金ごとに適用される入金ボーナスなどを活用することで、自分の資金以上の証拠金で取引を始められます。
スプレッド面においても、スプレッドゼロの「ゼロ口座」や、手数料無料でスプレッドの狭い「KIWAMI極口座」などが用意されており、自分のトレードスタイルや戦略に合わせて選べます。
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※当業者は日本で金融商品取引業の登録を受けていないため、日本居住者は利用をお控えください
まとめ:国内FXと海外FXの違いを理解し、特性を活かしてトレードしよう
国内FXと海外FXにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
少ない資金で効率良く大きなリターンを狙いたい、追証を避けたい、EAやMT4/MT5を使いたい、という人は海外FXが向いています。
ただし、悪質業者を避けるためにもライセンスや評判の確認は必須です。
一方、国内FXはスプレッドが狭く安定していて、信託保全による資金保護、一律約20.315%の申告分離課税、そして日本語サポートによる安心感が得られます。
リスクを抑えた長期投資やスワップ運用、電話サポートを重視する初心者には、国内FXがおすすめです。
初心者には国内FXがおすすめですが、国内口座と海外口座を併用することで、ハイレバやボーナスの恩恵を受けつつ、安定した取引基盤も確保できます。
国内と海外のどちらを使うかの選択や、併用する際の資産配分は個々のトレードスタイルやリスク許容度によって異なるため、様々なスタイルを試して自身にあうやり方を見つけていきましょう。
なお、FX取引を始める前に、自身の資産状況や投資目的をしっかりと見直すことをおすすめします。
お金の疑問や悩みを解決する、オールインワンサービス@next(アットネクスト)では、資産運用や家計の見直しなど、お金に関するさまざまな悩みを専門のコンシェルジュが無料で個別相談に応じています。
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