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TUSD(TrueUSD)とは?特徴・USDTとの違い・購入方法

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TUSD(TrueUSD)は、TrustToken社が2018年3月に発行を始めたステーブルコインです。

ステーブルコインとは、法定通貨の価値に紐づいた暗号資産であり、TUSDは米ドルに連動しています。

この記事では、TUSDの特徴や保有することによるメリット、デメリットやリスク、購入方法などについて解説していきます。

この記事の目次

TUSD(TrueUSD)の特徴

コインの名称TrueUSD
ティッカーシンボルTUSD
時価総額約5,000億円
時価総額ランキング22位
管理方式中央集権型
発行元TrustToken社
https://www.trusttoken.com/trueusd
発行枚数約33億枚
発行上限無し
国内取引所での取り扱い無し
購入可能な主な取引所Bitget(海外取引所)
CoinMarketCapの2023年10月時点での情報

TUSD(TrueUSD)は、米ドルと1対1のレートでペッグされたステーブルコインです。

ステーブルコインとは価格が安定した仮想通貨のことで、TUSDは米ドルの価値に連動するよう設計されています。

米ドルと連動するステーブルコインの一種

TUSD(TrueUSD)は、米ドルと連動する価格設計がなされたステーブルコインです。

ステーブルコインとは、価格が安定した仮想通貨のことで、TUSDは米ドルにペッグされています。

米ドルの流動性に連動するため、他の仮想通貨のような価格の大きな変動がありません。

実際には若干の乖離が生じることもありますが、米ドルと強く連動しているのが特徴です。

ERC-20規格に準拠

TUSDはイーサリアムのブロックチェーン上でERC-20規格に準拠したトークンとして発行されています。

これにより、イーサリアムのエコシステムとの互換性が高く、様々なサービスやアプリケーションで利用できるメリットがあります。

スマートコントラクトとの連携も容易で、DeFiを含む幅広い用途での活用が期待できます。

裏付けとなる資産はTrustToken社が管理

TUSDの発行元であるTrustToken社が、裏付けとなる米ドルの資産を管理しています。

資金は極めて透明性の高い形で管理・運用されており、定期的な外部監査も受けています。

資産の保管状況や取引記録はブロックチェーン上で追跡できるため、高い透明性が実現されています。

TUSD(TrueUSD)の歴史と変遷

  • 2018年3月:TrueUSDが発行開始
  • 2018年4月:BittrexやBinanceなど主要取引所で取り扱い開始
  • 2018年5月:国際法律事務所WilmerHaleと提携
  • 2018年9月:Huobiに上場
  • 2019年2月:バージョン2.0にアップグレードし、送金スピードとセキュリティ強化
  • 2019年5月:米国内で使用可能な最初のステーブルコインに
  • 2020年3月:DeFiプロトコルのCompoundに採用
  • 2021年4月:取引所Coinbaseに上場
  • 2021年6月:Algorandでの発行開始、スピードとスケーラビリティ向上

TUSD(TrueUSD)を保有するメリット

TUSD(TrueUSD)を保有するメリットとしては以下の点が挙げられます。

米ドルと連携していて価格が安定している

米ドルとの強い連動性から、TUSDの価格は比較的安定しています。

他の暗号資産が大きく価格変動する中で、TUSDは相対的に安定しているため、リスクを抑えた投資を行いたい人にとって有益です。

TUSDは数多く存在するステーブルコインの中でも時価総額と取引高が大きいため、様々なステーブルコインと比べて価格が安定しやすいというメリットもあります。

価値担保の仕組みが整っている

TUSDは、発行済みトークンと同額の米ドルが信託会社に預け入れられ、ユーザーはTUSDを米ドルと1対1の比率で交換できる権利が保証されています。

顧客がTUSDを米ドルへ交換した際は、TUSDの発行主体であるTrustToken社がTUSDのバーン(焼却)を行い、担保資産以上にTUSDが出回らない仕組みを構築しています。

この仕組みにより、TrustToken社の信用リスクを回避し、市場の変動に左右されない安定した価値を維持できるのが大きな強みです。

定期的な監査と分散管理が徹底されている

TrustToken社は、外部監査と資産の分散管理を徹底しています。

定期的に行われる監査により発行済みトークンと預け入れ資産の差異が確認され、1対1の資産裏付けが継続的に担保される仕組みとなっています。

また、複数の信託会社と提携し、担保資産を分散して管理することで、極めて高い安全性を実現しています。

さらに、取引履歴のブロックチェーン記録とAPI連携により、リアルタイムで資産の透明性を確保しているのも大きな特徴です。

堅牢なガバナンスにより、今後も運営の透明性と健全性を維持しながら、安定したステーブルコインとしての地位を確立できるでしょう。

仮想通貨トレードの基軸通貨として使える

TUSDは米ドルに連動する価値の基準を提供するため、仮想通貨同士の売買の基準通貨として利用できます。

例えばビットコインをTUSDで売買するといった使い方ができ、取引時のドル換算が楽になります。

送金手数料が安い

ブロックチェーンを利用するため、銀行などを経由した国際送金などに比べて手数料が大幅に安く済みます。

マイクロペイメントなどの小口の送金に向いています。

様々なブロックチェーンとの互換性がある

イーサリアムをはじめ、バイナンススマートチェーン(BSC)やAlgorandなど、様々なブロックチェーンとの互換性があるため、用途の幅が広がります。

異なるブロックチェーン間でもTUSDを媒介に取引を行えるなど、柔軟な利用が可能です。

TUSD(TrueUSD)のリスク・デメリット

一方で、TUSD(TrueUSD)には以下のようなリスクやデメリットも存在します。

発行元のTrustTokenの信頼性に依存

TUSDの最大のリスクは、運営主体であるTrustToken社の信頼性に依存される点でしょう。

もし同社の業務や財務状況が悪化すれば、その場合はTUSDの運営にも影響が及び、米ドルとのペッグが外れて価値が下落する可能性もあります。

法規制の影響を大きく受ける

ステーブルコインに対する金融当局の規制強化も、TUSDが抱えるデメリットの一つです。

2022年5月にステーブルコインのUST(TerraUSD)で価値の乖離が起こり、それによって暗号資産市場全体が暴落したことをきっかけに、世界中でステーブルコインに対する規制が強まりました。

日本では、2023年6月に改正資金決済法が施行され、一部のステーブルコインを取り扱う業者が規制されることになりました。

アメリカでも、連邦準備理事会(FRB)や証券取引委員会(SEC)をはじめとする関連機関が、ステーブルコインに対する監督を強化する方針です。

ステーブルコインに対する規制は、今後も世界中で強化されていくと予想されるため、TUSDなどのステーブルコインを保有する際は、規制強化の動向に注意することが大切です。

送金速度が遅い場合がある

ブロックチェーンの処理速度によっては、送金までに時間がかかる場合があります。即時送金を必要とする用途には向きません。

最近では速度改善が進むものの、イーサリアムの混雑時の影響は避けられません。

大きな利益を出しにくい

価格が安定している分、大幅な値上がり益は期待できないため、利益率を重視するならTUSDは向いていません。

高利回りを求めるのであれば、ボラティリティの高い他の仮想通貨を利用した方が適しています。

TUSDとUSDT(テザー)の違い

TUSDとよく似たステーブルコインとして、USDT(テザー)がありますが、発行元や時価総額に違いがあります。

発行元の信頼性

TUSDはTrustToken社によって発行されている一方、USDTはTether社によって発行されています。

TUSDは複数の信託会社に米ドル準備金を分散管理していて、定期的な外部監査を受け透明性が高いとされています。

一方、Tether社はUSDTの裏付け資産についての疑惑が指摘されており、運営の透明性欠けると見られがちです。

時価総額に差がある

USDTの時価総額は約12.6兆円で全暗号資産の中で3位となっていますが、USDCは約5,000億円で22位です。(2023年10月時点)

USDTの方が圧倒的に時価総額が大きく、知名度と流通量に差があります。

これはUSDTが2015年に早々にサービスを開始したのに対し、TUSDは2018年と遅れをとったことが影響しています。

先発優位にあったUSDTは仮想通貨業界では早くからステーブルコインの代表格として認知されており、知名度と流通量に差がついた結果が時価総額の差に表れています。

ただし、最近はTUSDも着実にシェアを伸ばしており、今後差を縮める可能性は大いにあります。

TUSD(TrueUSD)の将来性・今後の見通し

最後に、TUSDの将来性と今後の見通しについて見ていきましょう。

ステーブルコインの需要は高まる見込み

ステーブルコイン全体の需要は更に伸びると予想されており、TUSDもその恩恵を受けるでしょう。

実需の高まりと共に投資対象としての認知も向上することが期待されます。

DeFi等での利用シーンが広がる

DeFiやNFTといった分野での利用が進む中、TUSDの活用シーンも増えていくと考えられます。

ステーブルコインはDeFiの主要通貨として不可欠であり、TUSDの存在感は高まるでしょう。

他の法定通貨への対応拡大が期待できる

TrustToken社によれば、今後は米ドル以外の法定通貨への対応も意欲的に進めていくとしています。

ユーロや英ポンド、さらには日本円など、主要通貨のカバーに期待が集まっています。

TUSD(TrueUSD)の購入方法

日本国内では、TUSD(TrueUSD)を購入できる取引所は存在しません。

しかし、国内の取引所でBTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)などの仮想通貨を購入し、それを海外の取引所へ送金すれば、海外の取引所でUSDTへ交換できます。

ただし、TUSDはUSDT(テザー)建てで取引されることが多いため、海外取引所で一旦USDTを購入し、そのUSDTをTUSDへ交換するという流れになります。

TUSDを購入するまでの具体的なステップは次のとおりです。

  1. 国内の仮想通貨取引所で口座開設(コインチェックがおすすめ)
  2. 国内取引所へ日本円を入金
  3. 国内取引所でBTCやETHなどを購入
  4. USDCを取り扱っている海外取引所で口座開設(Bitgetがおすすめ)
  5. 購入した仮想通貨を海外取引所へ送金
  6. 海外取引所でUSDT(テザー)を購入する
  7. USDTをTUSDへ交換する

海外取引所へ送金するためのBTCやETHを購入するには、日本で最も利用されているコインチェックがおすすめです。

コインチェックは登録作業がとても簡単、しかもアプリや取引画面が使いやすく、「販売所」ではなく「取引所」を使えばスプレッド・手数料無料でビットコインを購入できます。

TUSDを購入する際の取引所としては、Bitgetがおすすめです。

Bitgetは世界中1,000万人以上に利用されている超大手取引所で、取り扱い銘柄は500種類以上もあり、独自トークン「BGB」保有で手数料優遇などのサービスが充実しています。

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この記事を書いた人

Yuuji Miyashitaのアバター Yuuji Miyashita 株式会社アドプラン代表取締役

金融工学を学びながら、2020年ファイナンシャルプランナーとしてのキャリアをスタート。最近では、ブロックチェーンやメタバースの最新技術を活用し、金融Webサービスの開発にも取り組んでいます。兼業で株のデイトレードとFXにも取り組んでおり、日々の市場分析を楽しみながら勉強しています。

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