Vantage Tradingは最大2,000倍の業界最高水準のレバレッジを提供しており、自己資金の最大2,000倍の取引が可能です。
この記事では、Vantageのレバレッジについての最新情報を詳しく解説しています。
必要証拠金の計算方法、レバレッジ制限ルール、レバレッジの確認・変更方法について詳しくまとめました。また、2025年5月に実施された暗号資産CFDのレバレッジ引き上げや日本の規制状況についても最新情報をお伝えします。
また、Vantageと他の海外FX業者のレバレッジの比較も行いました。
なお、Vantageがどんな業者かを知りたい人は「Vantage Tradingの評判」をお読みください。
Vantageの最大レバレッジは2,000倍または1,000倍
レバレッジとは「てこの原理」を意味し、FXにおいては自己資金に対して何倍の取引ができるかを示す指標となります。
Vantage Tradingの最大レバレッジは2,000倍または1,000倍で、自己資金よりも遥かに大きな取引が可能です。
- プレミアム口座:2,000倍
- スタンダードSTP口座:1,000倍
- RAW ECN口座:1,000倍
国内のFX業者は、日本の金融庁の規制により最大レバレッジが25倍に制限されていますが、海外業者であるVantageは金融庁の管轄外のため、2,000倍という高いレバレッジを提供できます。
口座タイプ別・資産クラス別レバレッジ一覧
以下の表に、Vantage Tradingが提供している主要な口座タイプごとの最大レバレッジを資産クラス別にまとめました。
資産クラス | スタンダード RAW口座 | プレミアム口座 |
---|---|---|
主要通貨ペア | 1,000倍 | 2,000倍 |
マイナー・エキゾチック通貨ペア | 10倍~50倍 | 10倍~50倍 |
株価指数CFD(主要指数) | 500倍 | 500倍 |
株価指数CFD(その他指数) | 20倍~50倍 | 20倍~50倍 |
貴金属(XAUUSD) | 1,000倍 | 2,000倍 |
貴金属(XAGUSD) | 100倍 | 100倍 |
貴金属(その他:銅など) | 50倍以下 | 50倍以下 |
エネルギー(原油:WTI・ブレント) | 500倍 | 500倍 |
エネルギー(天然ガスなど) | 20倍以下 | 20倍以下 |
暗号資産CFD(BTCUSD・ETHUSD) | 500倍 | 500倍 |
暗号資産CFD(その他アルトコイン) | 最大100倍 | 最大100倍 |
個別株式CFD | 20倍~33倍 | 20倍~33倍 |
Vantageと他の海外FXのレバレッジ比較
Vantage Tradingと他の海外FX業者のレバレッジを比較してみましょう。Vantageの2,000倍は業界最高水準となっています。
Vantageの必要証拠金の計算方法
必要証拠金とは、新規ポジションを持つ際に最低限必要になる証拠金のことで、以下の計算式で求められます。
必要証拠金=ロット数 × 100,000 × 為替レート ÷ 口座の最大レバレッジ
仮にUSDJPY(米ドル/日本円)ペアを取引する場合、必要証拠金は次のようになります。
1(ロット数) × 100,000(1ロットの価値) × 150(1ドルのレート) ÷ 2,000(最大レバレッジ)=7,500円
Vantageのレバレッジ制限
Vantage Tradingの最大レバレッジは2,000倍ですが、取引する条件やタイミングによってレバレッジが制限されます。
Vantageでレバレッジが制限される理由は次のとおりです。
口座タイプによるレバレッジ制限
口座タイプ | 最大レバレッジ |
---|---|
スタンダードSTP口座 | 1,000倍 |
RAW ECN口座 | 1,000倍 |
プレミアム口座 | 2,000倍 |
プレミアム口座は最大2,000倍で取引できますが、スタンダードSTP口座とRAW ECN口座は最大1,000倍となっています。
プレミアム口座のほうが2倍高いレバレッジを利用できますが、最低入金額が$500とハードルが高い口座なので、少額からトレードしたい人には向いていません。
口座残高によるレバレッジ制限
Vantage Tradingでは、口座残高(ボーナスは含まない残高)の増加に伴って、レバレッジが制限されます。
具体的には、口座残高が$10,000(約160万円)を超えるとプレミアム口座の最大レバレッジが2,000倍から1,000倍へ引き下がり、$20,000(約320万円)を超えると口座タイプ問わず500倍へ引き下がります。
口座残高 | プレミアム口座 | スタンダードSTP口座 RAW ECN口座 |
---|---|---|
〜$9,999 | 最大2,000倍 | 最大1,000倍 |
$10,000〜$19,999 | 最大1,000倍 | 最大1,000倍 |
$20,000〜 | 最大500倍 | 最大500倍 |
もし口座残高の超過によってレバレッジが引き下げられた後に、制限を解除してもらいたい場合は、口座から出金して残高を減らして、カスタマーサポートへ解除をお願いしましょう。
取引銘柄によるレバレッジ制限
Vantage Tradingでは取引する銘柄によって最大レバレッジが異なります。詳細は上記の資産クラス別レバレッジ一覧表をご確認ください。
Vantageのレバレッジ確認・変更方法
Vantage Tradingのレバレッジを確認したり変更するには、マイページへログインする必要があります。
レバレッジを確認・変更する具体的な手順は次のとおりです。
まずは、Vantage Tradingの公式サイトへアクセスし、マイページへログインしましょう。
マイページへログインしたら、「ホーム」の「ライブアカウント」の欄にて各口座の最大レバレッジを確認できます。
既存の口座のレバレッジを変更したい場合は、各口座の歯車アイコンをクリックし、「レバレッジの変更」をクリックします。
最大レバレッジを選び、【レバレッジの変更】ボタンをクリックすると即座に新しいレバレッジ設定が適用されます。
最新のレバレッジルール変更履歴(2023年〜2025年)
Vantageはここ1~2年で日本向けサービスにおけるレバレッジ条件を大幅に強化しており、最大レバレッジ倍率の引き上げがいくつか実施されました。
主要通貨ペア・ゴールドの最大レバレッジ引き上げ(2023年頃)
従来Vantageのリテール口座は最大500倍程度でしたが、2023年頃よりスタンダード口座・RAW口座の最大レバレッジが1,000倍に拡大されました。また同時期に、新設の「プレミアム口座」では最大2,000倍という業界屈指のレバレッジが提供開始されています。
暗号資産CFDのレバレッジ引き上げ(2025年5月末)
主要仮想通貨について、2025年5月末にBTC/USDおよびETH/USDの最大レバレッジが従来の333倍から500倍へ引き上げられました。
この変更によりビットコイン・イーサリアムはより高い証拠金効率で取引可能となっています。他のアルトコインは引き続き概ね最大100倍までですが、ビットコインとイーサリアムについては競合他社に比べても遜色ない最高水準のレバレッジ環境が整えられた形です。
ゼロカットルールの維持
レバレッジ引き上げとともに重要なのがゼロカットシステム(追証なし制度)の維持です。Vantageは海外ブローカーらしく、たとえ相場急変で口座残高がマイナスになっても追加証拠金請求を行わないゼロカットを採用しています。
超ハイレバレッジでは急変時に残高が飛ぶリスクがありますが、最大損失は預け入れ証拠金までと定められており、ユーザーは借金を負わない点が強調されています。
日本の金融庁による規制とサービス提供状況
日本の金融庁(FSA)は国内のFX業者に対し個人顧客向けのレバレッジ上限を25倍と厳格に定めています。しかしVantage Tradingは日本の金融庁に未登録の海外ブローカーであり、この国内規制の対象外として最大1,000倍~2,000倍という桁違いのハイレバレッジサービスを日本居住者に提供しています。
実際、Vantageは金融庁に登録していないためレバレッジ25倍規制を受けずに高倍率を提供できており、金融庁も2023年3月に「Vantage Global Limited」に対し無登録業者としての警告を発しています(サービス名「Vantage Trading」で日本人顧客を勧誘していた件に関する注意喚起)。
もっとも、Vantageグループは近年日本法人「Vantage Capital Markets Japan K.K.」を設立し金融商品取引業のライセンス(関東財務局長(金商)第2936号)を取得しています。ただしこの日本法人は機関投資家やプロ向けのホールセール業務に特化しており、一般のリテール顧客(個人投資家)とは取引しない方針と明示されています。
マージンコール水準・ロスカット水準
ハイレバレッジ取引を行う上で、証拠金維持率によるロスカット(強制決済)発動基準も重要です。
Vantage Tradingでは口座タイプによってロスカット水準が異なります:
- スタンダード口座およびRAW ECN口座:証拠金維持率10%でロスカット
- プレミアム口座:証拠金維持率0%でロスカット
プレミアム口座のロスカット水準0%は通常よりも長く含み損に耐えられることを意味し、ハイレバレッジを駆使するトレーダーに有利な条件です。
Vantageのレバレッジに関する注意点
口座タイプによってロスカット水準が異なる
上述のとおり、スタンダード口座とECN口座のロスカット水準は10%ですが、プレミアム口座では0%に設定されています。
ロスカット水準が0%のプレミアム口座の場合、残高がなくなるまで含み損に耐えられる一方で、ロスカット時には残高全額を失うため、よりハイリスクな口座といえます。
指標発表時のレバレッジ制限は無いがスプレッドが広がりやすい
Vantage Tradingでは、経済指標の発表前後にレバレッジ制限は設けられておらず、通常のレバレッジのままトレードできます。
ただし、指標発表時は市場のボラティリティが高まるため、スプレッドが広がりやすくなります。
レバレッジ制限されたら手動で解除する必要がある
Vantage Tradingでは、口座残高によってレバレッジ制限がかかる場合があり、制限がかかった場合、自動的にレバレッジが元の設定に戻ることはありません。
レバレッジ制限を解除するには、まず口座残高が基準以下になるように出金した後、マイページの設定画面からレバレッジを元の設定に戻す必要があります。
ただし、出金を行うと口座内のボーナスが消滅するため、注意が必要です。
銘柄によって1ロット当たりの取引数量が異なる
Vantage Tradingでは、通貨ペアだけでなく、株価指数やコモディティ、仮想通貨などのCFD銘柄も取り扱っています。
これらの銘柄では、1ロット当たりの取引数量が銘柄ごとに異なります。
同じ1ロットの取引でも、銘柄によって取引の規模が大きく異なるため、予め各銘柄の1ロットあたりの取引数量を把握して適切なロットを設定することが重要です。
レバレッジ2,000倍のプレミアム口座は上級者向け
Vantage Tradingのプレミアム口座は、最大レバレッジ2,000倍という高いレバレッジが特徴です。
ただし、プレミアム口座はボーナスの対象外となっており、最低$500以上を入金し、口座残高を常に$500以上に維持する必要があります。
そのため、プレミアム口座は、ある程度の資金量で取引に挑む上級者向けの口座といえます。
資金の少ないトレーダーは、まずスタンダードSTP口座やRAW ECN口座でボーナスをたくさん受け取り、利益が膨らんできたタイミングでプレミアム口座へ乗り換えるのがおすすめです。
まとめ:Vantageは業界最高水準の2,000倍レバレッジを提供
Vantage Tradingは業界最高水準の最大2,000倍レバレッジを提供しており、少額資金で大きな取引が可能です。
特に2025年5月には暗号資産CFDのレバレッジが500倍に引き上げられ、ビットコインやイーサリアムの取引環境がさらに向上しました。
ただし、ハイレバレッジ取引にはリスクも伴うため、適切なリスク管理を心がけて取引を行うことが重要です。また、口座残高によるレバレッジ制限や銘柄別の制限についても事前に理解しておきましょう。
Vantageでの取引を検討している方は、まずは少額から始めて、徐々に取引に慣れていくことをおすすめします。
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