Alpha Capital Group(アルファ・キャピタル・グループ)は、最大200万ドル(約3億2,000万円)の資金提供を受けられるプロップファームです。
プロップファームとしては珍しく取引手数料無料のSTP口座を提供していて、MT5とcTraderで取引できるなど、裁量トレーダーには嬉しい取引環境が整っています。
この記事では、Alpha Capital Groupの特徴や仕組み、メリットとデメリットなどを詳しく解説していきます。
Alpha Capital Groupの良い評判・メリット
最大200万ドル(約3億2,000万円)までの資金調達が可能
Alpha Capital Groupは、最大20万ドル(約3,200万円)の初期資金の提供を受けられ、スケーリングにより最大200万ドル(約3億2,000万円)という大規模な資金調達の機会を提供しています。
大きな資金提供を受けることで、低リスクな取引でも、より大きな利益を得る可能性が広がります。
80%の高い利益分配率
Alpha Capital Groupは、トレーダーに対して80%という非常に高い利益分配率を提供しています。
プロップファームとしてはかなり有利に条件で、トレーダーにとって大きな魅力となっています。
例えば、1万ドルの利益を出した場合、8,000ドルがトレーダーの取り分となります。
また、会社側にとっても、優秀なトレーダーを惹きつけ、長期的な関係を築くための重要な要素となっています。
スケーリング(増額)のペースが速い
Alpha Capital Groupのスケーリング(資金増額)プランは、業界内でも特に速いペースで行われることで知られています。
スケーリングプランでは、トレーダーが純利益10%を達成するごとに、初期資本額が10%増額されます。
例えば、10万ドルの初期資金でスタートし、1万ドルの利益を出せば、次の取引では11万ドルの資金で取引できることになります。
他の多くのプロップファームと比較して、非常に速いペースでの増額が可能で、より早く多くの資金提供を受けられるのが大きなメリットです。
取引手数料が無料
Alpha Capital Groupでプラン購入する際、口座タイプ(Account type)から「No commission」を選ぶことで、手数料無料のSTP取引口座を使えます。
プロップファームの多くは、ECN口座を採用していて、スプレッドが狭く抑えられているかわりに別途取引手数料がかかります。
しかし、Alpha Capital GroupのNo commission口座なら、取引手数料が無料で取引コストがスプレッドのみとなるので、コストを把握しやすくなります。
MT5とcTraderを利用可能
Alpha Capital Groupでは、MetaTrader 5(MT5)とcTraderという2つの主要な取引プラットフォームを利用することができます。
MT5は、多くのトレーダーに親しまれている定番のプラットフォームで、使いやすいインターフェースと豊富な分析ツールが特徴です。
一方、cTraderはより高度な機能を求めるトレーダーに人気のプラットフォームで、MT5にはない便利機能がたくさん備わっています。
両方のプラットフォームを提供することで、Alpha Capital Groupは幅広いトレーダーのニーズに対応しています。
自社ブローカー(ACG Markets)を使用し低スプレッドを実現
Alpha Capital Groupは、自社ブローカーであるACG Marketsを使用していて、トレーダーにとって非常に有利な低スプレッドを実現しています。
スプレッドとは、通貨ペアの買値と売値の差のことで、トレーダーにとってはコストの一部となります。
自社ブローカーを使用することで、Alpha Capital Groupは外部のブローカーを介さずに直接市場にアクセスでき、中間マージンを削減し、その分をトレーダーに還元することが可能になっています。
スプレッドが狭いことは、特に短期トレードやスキャルピングを行うトレーダーにとって重要で、狭い値幅を獲るだけでも利益を得やすくなります。
ポジションの週末持ち越しが許可されている
Alpha Capital Groupでは、トレーダーがポジションを週末にも持ち越すことが許可されています。
週末持ち越しができることで、トレーダーはより柔軟な取引戦略を立てることができ、長期的なトレンドを狙った取引や、週明けの市場の動きを見越した取引などが可能になります。
また、金曜日の夕方に急いでポジションを閉じる必要がないため、ストレスの軽減にもつながります。
ただし、週末持ち越しにはギャップリスクなどもあるため、適切なリスク管理が必要です。
Alpha Capital Groupの悪い評判・デメリット
経済指標発表の前後2分間はトレード禁止
Alpha Capital Groupでは、重要な経済指標の発表の前後2分間はトレードが禁止されています。
経済指標の発表時は、市場が大きく動く可能性が高く、多くのトレーダーがこのタイミングを狙って取引を行います。
短時間で大きな利益を得られる可能性がある一方で、値動きの予測が難しいこともあり、大きく損する危険性もあります。
急激な市場の変動によるリスクからトレーダーを保護するため、指標トレードが禁止されているのです。
最低平均取引時間が2分必要
Alpha Capital Groupでは、取引の最低平均時間が2分と設定されています。
これは、特に短期トレードやスキャルピングを主な戦略とするトレーダーにとっては大きな制約となる可能性があります。
通常、スキャルピングでは数秒から数分程度の非常に短い時間で取引を行いますが、極度なスキャルは規制対象になります。
ただし、2分未満の取引をするとすぐに規制対象になるわけではなく、過去の取引の平均時間が2分を超えていれば問題ありません。
マーチンゲール手法が禁止
Alpha Capital Groupでは、マーチンゲール手法の使用が禁止されています。
マーチンゲールとは、負けるたびに賭け金を倍にしていく投資手法で、連敗しても一回勝てばそれまでの負けを取り戻せるというものです。
例えば、1ロットで取引を開始し、損失が出るたびに2ロット、4ロット、8ロットと取引量を増やしていく方法です。
もともとはカジノの攻略法として生まれたマーチンゲールですが、FX取引でも応用されることがあります。
この手法は短期的には利益を得られる可能性がありますが、あまにりも連敗すると勝つ前に残高が尽きて、破産してしまう危険な手法です。
トレーダーは、マーチンゲールを使わずとも安定的に勝てる手法を身につける必要があります。
出金方法が銀行送金のみ
Alpha Capital Groupでは、出金方法が銀行送金に限定されています。
多くのプロップファームでは、オンラインウォレットや暗号通貨など、より迅速で手数料の低い出金方法を提供していますが、Alpha Capital Groupは銀行送金のみです。
海外送金で処理されるため、着金までに時間がかかる場合があり、受け取り銀行側で2,000円〜5,000円ほどの手数料が差し引かれます。
カスタマーサポートが日本語非対応
Alpha Capital Groupのカスタマーサポートは、残念ながら日本語に対応していません。
利用するうえでトラブルや不明点があったとしても、英語で問い合わせをしなくてはならず、素早く問題解決できないことも考えられます。
英語でのコミュニケーションに不安を感じやすい日本人トレーダーにとっては、大きなデメリットとなるでしょう。
Alpha Capital Groupのプラン
Alpha Capital Groupのプランは、$10,000〜$200,000の5段階に分かれていて、初期資金が高額になるほど参加費も高くなります。
初期資金 | $10,000 (約160万円) | $25,000 (約400万円) | $50,000 (約800万円) | $100,000 (約1,600万円) | $200,000 (約3,200万円) |
---|---|---|---|---|---|
参加費 | $97 (約15,300円) | $197 (約31,200円) | $297 (約47,000円) | $497 (約78,700円) | $997 (約157,900円) |
ステップ1利益目標 | 10% | 10% | 10% | 10% | 10% |
ステップ2利益目標 | 5% | 5% | 5% | 5% | 5% |
最低取引日数(各ステップ) | 3日 | 3日 | 3日 | 3日 | 3日 |
1日の最大損失率 | -5% | -5% | -5% | -5% | -5% |
全体の最大損失率 | -10% | -10% | -10% | -10% | -10% |
利益配分率 | 80% | 80% | 80% | 80% | 80% |
スケーリング | 最大$2,000,000 | 最大$2,000,000 | 最大$2,000,000 | 最大$2,000,000 | 最大$2,000,000 |
Alpha Capital Groupのスケーリング
Alpha Capital Groupのスケーリングプランは、プロトレーダーに昇格後、純利益10%を達成するごとに初期資本額が10%増額されます。
例えば、10万ドルの初期資金でスタートしたトレーダーが1万ドルの利益を出せば、1万ドルが増額されて11万ドルの資金で取引できることになります。
最終的には、最大200万ドル(約3億2,000万円)までの資金調達が可能となっています。
トレーダーの成果に応じて取引資金を段階的に増やすことで、より大きな利益獲得とキャリアアップへの道を切り開きます。
増額後も一日5%・全体10%の損失ルールは変わらない
運用資金が増額されても、1日あたりの最大損失額(5%)と合計の最大損失額(10%)のルールは変わらず、失格条件もそのままです。
大口の運用資金を動かすためには、それに見合ったスキルとメンタル、そして資金管理の能力が求められます。
Alpha Capital Groupのルールを遵守し、過度なリスクを取らず、バランスの取れたトレーディングを心がけることが重要です。
Alpha Capital Groupの出金
Alpha Capital Groupの出金システムの特徴と注意点をまとめます。
まず、出金のタイミングですが、Alpha Capital Groupでは14日ごとに出金が可能で、毎月14日と28日に出金リクエストを行うことができます。
出金の最低額は$100(約16,000円)からとなっていて、小さな利益でも柔軟に出金できる点が特徴です。
出金方法については、銀行振り込みのみの対応で、暗号通貨など他の支払い方法は提供されていません。
出金にかかる時間は、リクエストから48時間以内とされていますが、実際に資金が口座に反映されるまでにはさらに時間がかかります。
また、資金洗浄防止(AML)や身分証明の観点から、出金の際にはトレーダーの身分証明書の提出が必要となる場合があります。
Alpha Capital Groupの禁止事項・失格条件
Alpha Capital Groupにはいくつかの禁止事項や失格条件があり、それらを守らないと失格となり、試験やトレードを続けられなくなります。
ルールを知らないまま挑戦してしまうと、プランの購入代金が無駄になりかねないので、事前にしっかり理解しておきましょう。
1日の損失が5%、または全体の損失が10%を超えた場合
Alpha Capital Groupでは、リスク管理の観点から厳格な損失制限を設けています。
具体的には、1日の損失が初期資金の5%を超えた場合、または全体の損失が10%を超えた場合に、 トレーダーは失格となり、アカウントが停止される可能性があります。
例えば、$100,000の初期資金でスタートした場合、1日の最大損失額は$5,000、全体の最大損失額は$10,000となります。
これらの制限を超えると、即座にトレードが停止され、トレードを再開するには再度プランを購入して試験を受けなくてはなりません。
マーチンゲール手法の使用
Alpha Capital Groupでは、マーチンゲール手法が完全に禁止されています。
マーチンゲール手法とは、負けるたびに賭け金(この場合は取引量)を倍にしていく投資戦略です。
マーチンゲールは、連敗しても最終的に利益が出れば全ての損失を取り戻せますが、実際には資金が尽きて破産する危険性が高いのです。
Alpha Capital Groupがこの手法を禁止しているのは、トレーダーを過度なリスクから守ると同時に、 会社のリスクマネジメントの一貫でもあります。
経済指標発表の前後2分間のトレード
Alpha Capital Groupでは、重要な経済指標の発表前後2分間のトレードが禁止されています。
例えば、米国の雇用統計や金利決定、GDP発表などの重要指標が発表されると、為替レートが大きく変動することがあり、スリッページ(注文時の価格と実際の約定価格の差)によって想定外の損失につながる可能性があります。
また、この指標発表時はスプレッド(売値と買値の差)が通常よりも大幅に広がることが多く、取引コストで負けてしまう可能性も高いです。
平均取引時間が2分未満のトレード
Alpha Capital Groupでは、平均取引時間が2分未満のトレードを禁止しています。
この規則は、過度に短期的なトレード、特にスキャルピングを制限することを目的としています。
超短期のスキャルピングを禁止している理由としては、ギャンブル性の高いトレードを排除して安定したトレードを促したり、高頻度取引による過度なサーバー負荷を避けるという技術的な側面も考えられます。
基本的にはデイトレードを中心に戦略を立てて、スキャルピングをするにしても数分間〜数十分程度のトレードを心がけましょう。
第三者のコピートレードサービスの利用
Alpha Capital Groupでは、第三者のコピートレードサービスの利用が禁止されています。
コピートレードとは、他のトレーダーの取引を自動的にコピーして、自分のアカウントで再現する仕組みのことを指します。
コピートレードは、経験の浅いトレーダーや時間的制約のあるトレーダーにとって魅力的なシステムではありますが、Alpha Capital Groupではこれを認めていません。
コピートレードに頼ってしまうと、個々のトレーダーのスキルアップが妨げられるだけでなく、コピー元のトレーダーによっていとも簡単に破産してしまう危険性があるためです。
トレーダーは、他者の取引をコピーするのではなく、自分自身の分析と戦略に基づいて取引を行うことが求められます。
外部のEAや自動売買システムの使用(リスクあり)
Alpha Capital Groupでは、EA(エキスパートアドバイザー)をはじめとする自動売買システムの使用に対して慎重な姿勢を取っています。
EAとは、MetaTrader等の取引プラットフォーム上で動作する自動売買プログラムのことで、事前に設定したルールに基づいて自動的に取引を行うことができます。
どれだけ優秀な自動売買システムでも、市場の予期せぬ変動に適切に対処できない可能性があり、システムのバグやエラーにより意図しない取引が発生することも考えられます。
さらに、スキャルピング系の自動売買システムでは、前述の「平均取引時間2分未満の禁止」ルールに抵触する可能性があります。
外部のEAや自動売買システムを使用する場合は、そのリスクを十分に理解し、慎重に運用する必要があります。
同一の取引戦略を複数アカウントで使用すること
Alpha Capital Groupでは、同一の取引戦略を複数のアカウントで同時に使用することを禁止しています。
これは、不正行為や共謀を防ぐための重要な規則で、同一のトレーダーが複数の口座を運用したり、複数のトレーダーが協力して取引を行うのを防ぐためです。
Alpha Capital Groupは、高度な監視システムを使用して取引パターンを分析していて、類似性が高すぎる取引パターンが見つかった場合、関連する全ての口座が閉鎖される可能性があります。
ブローカー間の価格差を利用した裁定取引
Alpha Capital Groupでは、ブローカー間の価格差を利用した裁定取引が禁止されています。
裁定取引とは、同一または類似の金融商品の価格差を利用して利益を得る取引手法です。
例えば、あるブローカーでUSD/JPYを100円で買い、同時に別のブローカーで100.10円で売ることで、0.10円の利益を得るような取引です。
理論上はリスクフリーで利益を得られる手法ですが、市場の効率性を損なう可能性があるため、Alpha Capital Groupに限らず多くのプロップファームやFX業者で禁止されています。
第三者によるアカウント管理
Alpha Capital Groupでは、第三者によるアカウント管理が厳しく禁止されています。
具体的には、家族や友人、知人がアカウントを使用することや、プロのトレーダーや投資顧問に取引を委託することなどが該当します。
Alpha Capital Groupが評価したいのは個々のトレーダーの実力であり、他人の力を借りることは許されません。
第三者によるアカウント管理が発覚した場合、即座に失格となり、取引口座が閉鎖される可能性があります。
トレーダーは、自身のアカウント情報を厳重に管理し、絶対に他人と共有しないようにする必要があります。
また、ログイン情報の管理には細心の注意を払い、公共のコンピューターでの使用は避けるべきです。
Alpha Capital Groupの口座開設・始め方
Alpha Capital Groupで新規登録と口座開設を行い、実際に取引を始めるまでの手順は次のとおりです。
- Alpha Capital Groupの公式サイトにアクセスする:https://alphacapitalgroup.uk
- 「Get Funded Now」または「Start Challenge」ボタンをクリックする
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