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ベトナムでFXを始める方法完全ガイド|税金・おすすめ業者・口座開設手順を徹底解説

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ベトナムは「東南アジアの新興経済大国」として近年ますます注目を集めており、FXトレードを行う場としても非常に魅力的な国です。

日本からベトナムに移住し、現地でFXを始める方も増えてきており、比較的安い物価や豊富なビジネスチャンスなど、多彩な魅力に惹かれている投資家が少なくありません。

ベトナムは経済成長の勢いが著しく、若い人口構成を背景に今後もさらなる発展が期待されています。

この記事では、ベトナムでFXを始めるメリットとデメリット、口座開設の手順、そして税金や法規制の実情、よくある質問までを詳しく解説します。

ベトナムでFXトレードを始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の目次

ベトナムでFXをするメリット

まずは、ベトナムでFXをする際に得られる具体的なメリットについて、踏み込んで解説していきます。

生活コストが低く支出を抑えられる

ベトナムの生活費は日本と比べて相対的に低いと言われます。

たとえば、ホーチミンやハノイなどの大都市圏であっても、日本の都市部ほど家賃が高騰していないことがほとんどです。

飲食店の価格や公共交通機関の費用も総じて安く、1食あたり数百円から楽しめる屋台も多く存在します。

このように日々の支出が抑えられる環境は、FX取引を行ううえで大きなメリットといえます。

FXの利益が多少少なくても、物価が安いベトナムなら生活費を抑えられるため、心理的なストレスを減らしつつ自分のペースでトレードを積み重ねることができます。

専業トレーダーやセミリタイアを目指す人にとっては魅力的なポイントです。

日本よりも所得税率が低い

ベトナムの個人所得税は累進課税制であるものの、日本よりも低い税率が適用される人も少なくありません。

例えば、年間の課税所得が一定額以下であれば比較的低率の5%〜10%程度で済むケースもあります。

もちろん、最終的には居住者認定や他の所得との合算によって変わるため一概には言えませんが、日本の一律約20%を超える課税(住民税含む)と比較すると、うまく立ち回ることで実質的な税負担を抑えられる可能性があるのは魅力的なポイントです。

ベトナムドン建て取引の利便性

海外FX業者の中には、口座の基本通貨としてベトナムドン(VND)を採用できるところもあります。

日本円からドルやユーロを経由して入金する手間が省けるうえ、為替手数料も抑えやすくなるメリットがあります。

また、ベトナムドンで稼いだ利益をそのまま現地での家賃や光熱費、買い物などに使えるため、資金管理がスムーズに行える点は在住者にとって大きいといえるでしょう。

日本とベトナムの銀行間送金を頻繁に行う手間やコストを削減しつつ、現地生活を満喫することが可能になります。

現地通貨を稼いで為替リスクを軽減できる

ベトナムに住む日本人のなかには「日本円ベースで収入を得ているものの、為替変動で実質的な生活コストが高くなる恐れを感じる」という方もいます。

一方、FXを通じてベトナムドン(VND)ベースの収益を得られるなら、現地通貨建てで支出がまかなえるため、為替変動のリスクを軽減可能です。

特に長期的にベトナムで暮らす予定がある場合は、収入源をベトナム通貨建てで確保しておくことは合理的とも言えます。

為替レートの変動を気にする必要が少なくなり、長い目で見て安定した生活設計が築けるかもしれません。

多文化環境を背景として国際感覚を身につけられる

ベトナムは近年、欧米企業の進出や若い世代の成長により、経済的にも国際的な注目を集めています。

そうした多文化環境下で生活すると、アジア圏や欧米の経済ニュース、為替相場の動きをリアルタイムで感じやすくなり、自ずと国際感覚が身につきやすいのです。

FXは世界中の政治・経済イベントに大きく左右される投資分野ですから、ニュースソースを多面的にチェックできる環境は大きな強みとなるでしょう。

たとえば、日本語や英語の情報だけでなく、ベトナム語のビジネスニュースからローカル特有の視点を取り入れることで、より立体的な分析を行えるでしょう。

海外移住やデジタルノマドとの相性が良い

FXトレードは、パソコンやスマートフォンとインターネット環境さえあればどこにいても取引できる、いわゆるロケーションフリーな投資です。

ベトナムは物価が安く、カフェやコワーキングスペースも充実しており、ノマドワーカーにとっては非常に暮らしやすい国の一つとされています。

カフェのWi-Fiが整備されていたり、シェアオフィスが安く利用できるので、移動しながらもトレードを続けることが可能です。

英語が通じる地域も多いため、国際的なネットワークを作りながらトレードを行う方にとっては、多様な人脈が広がる機会にもなるでしょう。

ベトナムでFXをするデメリット

メリットがある一方で、ベトナム特有の環境要因や法規制の制約によって、FX取引においていくつかの注意点も存在します。

現地で快適にトレードを続けるためには、これらのデメリットをあらかじめ把握し、対策を立てることが不可欠です。

日本のFX業者を利用できない

ベトナムに居住している場合、日本で一般的に知られているGMOクリック証券やDMM.com証券などの国内FX業者は利用できないことがほとんどです。

日本金融庁に認可された国内ブローカーは、海外在住者向けサービスを基本的に提供していません。

ベトナム在住者は海外拠点のブローカーを選ばざるを得ず、英語あるいはベトナム語でやり取りする必要が生じるでしょう。

日本語サポートが充実している海外業者も存在しますが、どこも完全に日本語でのサポートが行き届いているわけではないため、問い合わせやトラブル対応に時間がかかるケースもあります。

地域によってはインフラ・通信環境が不十分

ホーチミンやハノイといった主要都市では高速インターネットが整備されているものの、特定エリアや地方都市では通信品質にムラがあるのが現状です。

光回線やモバイル回線が一般的に普及してきたとはいえ、まだまだ通信の安定性に不安を感じる場面も少なくありません。

FX取引はレートの変動が激しく、タイミングを逃すと大きな損失につながりやすい性質を持ちます。

注文が急に通らなくなったり、サーバにアクセスできなくなった場合、そのリスクは計り知れません。

法規制が頻繁に変わる

ベトナムでは急速な経済成長に伴って、金融関連の規制がしばしば改定されます。

FXそのものを全面的に禁止しているわけではありませんが、国内に拠点を持つブローカーの設立は基本的に認められておらず、その法的な扱いはグレーゾーンとも呼べる面があります。

さらに、外貨の取り扱いに関して厳しい監視の目を向けていることから、送金手続きや資金移動に思わぬ制限がかかるリスクも否定できません。

こうした状況下で過剰なレバレッジや違法ブローカーのサービスを利用してしまうと、資金凍結やペナルティを受ける可能性もあります。

送金・出金がスムーズにいかない可能性

海外FX業者を利用する場合、銀行送金やクレジットカード、オンラインウォレットなど様々な入出金方法が用意されているとはいえ、ベトナムの国内銀行との相性によっては出金手続きが難航する場合があります。

特に多額の送金を受け取ると、銀行側から資金の出所を問われたり、書類の追加提出を求められるケースがあり、時間がかかったり最悪の場合は口座凍結に至ることもなくはありません。

FXで大きな利益を上げた人ほど、送金のトラブルリスクは高まる点に注意が必要です。

言語・文化的ギャップによるトラブル

ベトナムの公用語はベトナム語ですが、国際的な環境下では英語もある程度通じることが多いです。

一方で、日本語のみで生活したいと考える人にはハードルが存在します。

FX取引をめぐるトラブル対応や税務手続きなどをローカルのオフィスや銀行とやり取りする際、英語やベトナム語での書類・会話がメインになる可能性が高いため、言語的な壁を感じる瞬間は増えるでしょう。

誤解や勘違いによる手続きの遅れやミスを防ぐために、通訳を依頼するコストや専門家を探す手間がかかるのは否めないデメリットです。

ベトナムでFXを始める前に知っておくべきこと

なぜ日本のFX業者を利用できない?

ベトナムに居住している日本人は、日本国内を拠点とするFX業者を基本的に利用できません。

その理由として、金融庁や証券会社が定める規約上、国内在住者のみをサービス対象としているケースが一般的だからです。

さらに、マネーロンダリング防止や税制の違いによっても、海外在住者への口座提供に制限を設けていることがあります。

すでに日本の業者で口座を持っていても、海外転居に伴い解約手続きが求められる場合がほとんどです。

そのため、ベトナム滞在者がFXを行う際は、必然的に海外拠点を持つブローカーを選択することになります。

海外FX業者を利用する際の注意点

海外拠点のFXブローカーを利用する場合には、金融ライセンスの有無や信頼性を慎重に確認することが大切です。

専門用語として挙がる「金融ライセンス」とは、そのブローカーが該当国や地域の金融当局に正式認可を受けている証明のことで、投資家保護や資金分別などの義務を果たす要件を満たしている証となります。

また、出金方法や手数料の詳細を事前にチェックしないと、利益を得てもスムーズに引き出せないリスクが生じます。

さらに、口座開設時にはパスポートや住所証明書の提出が必要となるため、用意できる書類をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

ビザや滞在期間の確認

ベトナムでFXを始める際には、滞在資格やビザの種類にも注意が必要です。

まず、観光ビザや短期滞在ビザの場合、ベトナム国内に長く留まることができず、売買チャンスを継続的に狙うには滞在期間が不十分になるかもしれません。

また、ビザの更新手続きが複雑だったり、頻繁に出入国を繰り返さなければならない場合は、相場を落ち着いて分析しづらくなるデメリットも考えられます。

とくにFX取引には、経済指標のチェックやチャート分析を日々行う習慣が欠かせません。

そのため、長期ビザや労働ビザなど、ある程度安定した在留資格を確保しておくことで、定期的な取引や学習がしやすくなるでしょう。

最終的には、自分の滞在目標や目的に合ったビザ形態で暮らしつつ、無理のない範囲でFXを行うことが重要です。

ベトナムと日本の税制の違い

ベトナムでは個人所得税の課税体系が日本と大きく異なり、累進課税で5%から最大35%までかかることがあります。

また、現地の税務当局としては「General Department of Taxation」があり、納税手続きや適用される税率は、滞在日数や居住者認定の可否に左右される仕組みです。

専門用語として「居住者認定」とは、ベトナム国内に一定日数以上滞在し、定常的な住所を持つなどの要件を満たすことで、全世界所得に対してベトナムの税率が適用されることを指します。

日本ではFXの利益に対して基本的に一律20.315%の申告分離課税が課されますが、ベトナムでは個々の収入状況や居住形態によって、税率がより低いケースや逆に高くなるケースもあり得ます。

正確な税率を判断するには、専門家に相談しながら現地の法律を確認し、かつ日越間の租税条約の内容を調べることが肝心です。

もし、納税義務を怠ったり申告ミスをしたりすると、追徴金や追加のペナルティを科される恐れもあるため、注意深く対応する必要があります。

ベトナムでFX口座を開設する手順

ベトナムでFX取引を始める際には、以下のような手順を踏むのが一般的です。

STEP
口座開設に必要な書類を用意する

ベトナムの海外FXブローカーで口座開設する際には、パスポートなどの本人確認書類と、現地住所が確認できる書類の2種類が基本的に求められます。

専門用語で「KYC(Know Your Customer)」と呼ばれる顧客確認手続きに従って行われ、マネーロンダリングの防止やセキュリティ確保が目的です。

この準備段階で書類不備があると、あとで審査に時間がかかる場合が多いため、住民票や公共料金の請求書など有効期限内のものを早めに揃えておくことが大切です。

STEP
公式サイトから登録を始める

書類の用意ができたら、ブローカーの公式サイトにアクセスし、口座開設フォームへ進みます。

通常、名前やメールアドレス、電話番号を入力して仮登録を行い、その後メールに届いた認証コードを入力するなどのステップを踏むことになるでしょう。

英語またはベトナム語の画面が多い場合は、表示言語の切り替えを探すか、必要に応じて翻訳ツールを活用することでスムーズに手続きを進められます。

STEP
口座タイプや基本通貨を選ぶ

ブローカーによっては、スタンダード口座やゼロスプレッド口座、ECN口座など複数の口座タイプが用意されています。

加えて、ベトナムドンを採用している口座を選ぶのか、米ドルや日本円ベースの口座を選ぶのかで、入出金の利便性や為替手数料も変わることになるため、ご自身の環境に応じて選びましょう。

STEP
本人確認書類のアップロード

各種情報を入力した後は、準備しておいたパスポートや住所証明書類をアップロードし、ブローカー側の審査を受けます。

この段階はブローカーによって即時完了する場合と、数日かかる場合がありますが、審査状況がメールで通知されることが多いです。

もし不備や追加書類の要求があれば速やかに対応し、審査が完了して口座が正式に開設されるのを待つと良いでしょう。

STEP
資金を入金して取引開始

口座開設が承認されたら、いよいよ入金を行い、実際の取引を始められます。

銀行振込やクレジットカードだけでなく、オンラインウォレットや仮想通貨送金に対応しているブローカーもあり、手数料や反映速度に違いがあるため自分に合った方法を選ぶことが重要です。

入金が確認されると取引プラットフォームに反映され、あらかじめ選んだMT4やMT5などの専用ソフトやアプリを通じて注文を出せるようになります。

ベトナムでFXをする際のおすすめ業者

XM Global

XM.com公式サイト

XM Globalは世界190カ国以上のトレーダーに利用されているグローバル企業で、創業以来の実績が豊富です。

多言語対応がしっかりしており、日本人向けサポートも充実しているため、英語に不安がある方でも比較的安心して始められます。

口座開設時にボーナスが付与されるキャンペーンを随時行っている点が大きな特徴で、少額からリスクを抑えてトレードをスタートしやすい仕組みです。

また、最大レバレッジが1,000倍に設定されているスタンダード口座をはじめ、複数の口座タイプが用意されているので、初心者から上級者まで幅広く対応しています。

ベトナムでの利用においても、海外在住者として必要な書類を提出すれば問題なく口座開設でき、総合的にバランスの取れた業者です。

Exness

Exness公式サイト

Exnessはイギリスやキプロスなど複数の厳格な金融ライセンスを取得しており、透明性の高いサービスで定評があります。

特筆すべきはレバレッジを実質無制限まで引き上げられる点で、短期間で大きなリターンを狙うトレーダーには魅力的でしょう。

口座の基本通貨をベトナムドンに設定できるので、現地通貨での入出金や資金管理をスムーズに行えるのも利点です。

ロースプレッド口座やプロ口座などの上位口座はスプレッドが狭く、コストを抑えたい方におすすめです。

FXGT

FXGT公式サイト

FXGTは、FXと仮想通貨の両方を1つの口座で取引できるハイブリッドなブローカーとして注目を集めています。

ビットコインやイーサリアムなど仮想通貨ペアが豊富で、他社よりも圧倒的に高い最大1,000倍のハイレバレッジで取引できます。

また、キャンペーンによる口座開設ボーナスや入金ボーナスなどが頻繁に開催されており、自己資金が少ない段階から取引を始められます。

カスタマーサポートは日本人スタッフが対応してくれるので、トラブル時に安心できるでしょう。

Axi

AXIORY公式サイト

Axi(旧AxiTrader)はオーストラリアや英国など、信頼度の高い金融当局からライセンスを得ている老舗ブローカーです。

スプレッドの狭さと安定した約定力が魅力で、高頻度トレードや自動売買(EA運用)を重視する人にも向いています。

日本語サポートに関しても「対応が丁寧で速い」と評判が良く、総合的な信頼度と実績で多くのトレーダーから支持されています。

FBS

FBS公式サイト

FBSはアジア圏で積極的に展開しているブローカーで、最大3,000倍という高レバレッジが大きな特徴です。

口座タイプによってスプレッドやボーナス内容が異なり、自分の取引スタイルに合わせた選択がしやすい構成になっています。

キャンペーンも豊富で、無入金ボーナスやキャッシュバック制度など魅力的な特典が多数用意されています。

IC Markets

IC Markets公式サイト

IC Marketsはオーストラリア証券投資委員会(ASIC)のライセンスを保有し、信頼性の高さと透明性を重視したブローカーとして知られています。

NDD(No Dealing Desk)方式を採用しているため、狭いスプレッドで安定した取引環境を提供しているのが大きな利点です。

MT4・MT5だけでなくcTraderにも対応しており、優れた約定スピードと安定性を求めるトレーダーに選ばれています。

AvaTrade Global

AvaTrade Global公式サイト

AvaTrade Globalは2006年に設立され、世界中で多くのユーザーを抱える大手ブローカーです。

複数の金融ライセンスを取得しており、安全性や信頼性の面で評価が高いのが特徴。

また、取引ツールとしてはMT4・MT5のほか、独自プラットフォームAvaOptionsを用意し、オプション取引にも対応しています。

仮想通貨や各種CFDの取り扱いも充実しているため、幅広い金融商品を取り引きたい方にとって魅力的な業者といえます。

専門的な市場分析レポートや教育コンテンツも充実しており、長期的にスキルを伸ばしながら取引を続けたい方に向いています。

ベトナムでFXを行う際の税金・法規制

ベトナムでの所得税体系

ベトナムでFX取引を行うにあたって、まずは現地の所得税体系を正しく理解しておくことが欠かせません。

日本ではFXの利益に対して一律20.315%の申告分離課税が適用されますが、ベトナムでは所得の種類や合計額によって累進課税が適用されます。

具体的には、ベトナムの所得税率は5%から35%まで段階的に設定されており、FXによって得られた利益もその中に含まれます。

以下の表は、月間課税所得を基準とした課税率の目安で、実際には年収ベースでの計算や居住者要件なども影響するため、あくまで参考としてご覧ください。

月次課税所得税率所得税の計算
500万ドン以下5%課税所得の5%
500万超~1,000万ドン以下10%課税所得×10% – 25万ドン
1,000万超~1,800万ドン以下15%課税所得×15% – 75万ドン
1,800万超~3,200万ドン以下20%課税所得×20% – 165万ドン
3,200万超~5,200万ドン以下25%課税所得×25% – 325万ドン
5,200万超~8,000万ドン以下30%課税所得×30% – 585万ドン
8,000万ドン超35%課税所得×35% – 985万ドン

また、納税方法としては月ごとに源泉徴収が行われる給与とは異なり、FXの利益に関しては自分自身で申告や納税を行わなければならない場合がほとんどです。

仮に申告漏れなどを起こせば、後々になって追徴課税を受ける可能性もあるので、正確に記録を残して申告漏れや納税漏れのないように気をつけましょう。

ベトナムでは所得税の課税対象となるカテゴリが「給与」「事業所得」「投資所得」など細かく設定されており、FX取引による利益は一般に投資的所得として扱われることが多いですが、ベトナム国内での活動実態や資金の流れによっては他の所得区分に該当する可能性もあります。

区分の違いは納税額を左右する重要な問題ですから、事前に自分の取引形態と照らし合わせて、どのカテゴリーに該当するかをはっきりさせておきましょう。

さらにベトナムでは、税務当局がここ数年で大幅に強化されてきており、外国人投資家や海外所得に対しても積極的に監視の目を光らせています。

そのため、過去には黙認されていたような小規模取引であっても、将来的には調査の対象となり得るリスクが存在するのです。

こうした背景から、ベトナムの所得税体系を単なる参考程度に考えるのではなく、実務的にしっかり遵守していく姿勢が求められます。

ベトナムの居住者判定

ベトナムでFX取引に伴う税金を正確に把握するうえで、居住者判定は避けて通れない重要な論点です。

なぜなら、ベトナム国内に183日以上滞在すると、ベトナムの“居住者”として扱われる可能性が高くなり、海外を含めた全世界所得が課税対象となるからです。

旅行者や駐在員などが「短期のつもりで入国したものの、滞在が長引いて結果的に居住者扱いになってしまった」という事例は、意外と少なくありません。

この居住者判定の仕組みは、日本における非居住者・居住者の区分と似ている部分もありますが、ベトナム独自の要素として「定常的な居所」という概念が加わるのが特徴的です。

これは、ホテルやレジデンスへの長期滞在などが認められる場合でも、実質的に住んでいるとみなされれば居住者扱いされる可能性があるという意味を持ちます。

居住者として認定されると、ベトナム国外から得た所得までも申告義務が発生し得るため、例えば日本の銀行口座で運用しているFX収益や米ドル建ての投資利益なども、ベトナム側に把握されるリスクがあります。

それに対して、183日未満の滞在にとどまるなどして非居住者であれば、ベトナム国内源泉所得のみに課税されるのが通常のルールです。

したがって、自分の滞在日数やビザの種類を踏まえながら、居住者扱いになるのか、非居住者扱いになるのかを明確に意識する必要があります。

この点を曖昧にしておくと、いざFXで大きな利益を得たときに、過少申告や無申告としてペナルティを科されるケースも起こり得るでしょう。

また、居住者と非居住者では適用される税率だけでなく、書類提出や申告手続きの内容も変わる可能性があります。

具体的な対応策としては、ベトナムに長期間住む予定があるならば、一度税理士や会計事務所に相談して、自分が居住者として認定されるかどうかを確認すると安心です。

もし居住者認定される見込みがあるなら、海外FXの利益を含めてすべての所得をベトナムに申告しなければならないため、そうした場合に備えた資金管理や書類整備を習慣化しておくようにしましょう。

短期滞在者免税規定の注意点

ベトナムでは、国際条約や二国間協定によって、一定期間内の滞在者に対して所得税を免除する規定が存在するケースがあります。

これを「短期滞在者免税」と呼ぶこともありますが、実際の運用上は要件がかなり厳しく、簡単に適用されるわけではありません。

典型的な条件としては、183日未満の滞在かつ、給与や報酬の支払い元が国外にあることなどが挙げられます。

しかし、FX取引の利益に関しては、こうした短期滞在者免税の恩恵を受けにくい側面があります。

そもそもFXトレードの収益は、給与所得とは異なる投資所得に分類される場合が多く、企業や雇用関係に基づく収入とみなされないためです。

加えて、ベトナム国内の口座を用いて取引していたり、ブローカーがベトナムで営業を行っているように見なされたりすると、国内源泉所得と解釈される可能性が高まります。

結果として、いくら滞在日数が短いからといっても、簡単に免除されるわけではない、という現実があるのです。

もし短期滞在者免税を狙うのであれば、滞在目的や資金フロー、ブローカーの所在地などを総合的に検討し、真に国内所得に該当しないかどうかを慎重に判断する必要があります。

また、ベトナム税務当局はこの短期滞在者免税規定をめぐる悪用や不正を警戒しており、調査が入った際に書類提出や説明を求められることもあります。

そのため、免税規定を当てはめようとするならば、弁護士や税理士と相談しながら根拠書類を完備しておくことが極めて重要です。

きちんと証拠立てられない状態で免税を主張してしまうと、後に不当利得とみなされ、追加課税が課されるリスクも否定できません。

現地口座利用の法的リスク

ベトナムでFXを行う際に、多くの人が一度は悩むのが「ベトナムの銀行口座を活用すべきかどうか」です。

というのも、海外ブローカーへの入出金をベトナムドンでスムーズに行うためには、現地の銀行口座がある方が便利だからです。

ただし、ベトナム政府は自国通貨の安定を重視しているため、外貨や仮想通貨に対して慎重な態度をとってきた歴史があります。

加えて、国内に拠点を構えて正式にライセンスを取得しているFX業者は存在しないとされるため、現地口座で海外ブローカーに送金を繰り返す行為が、形式的にはグレーゾーンにあたる可能性があるのです。

そうしたリスクを避けるために、ベトナムのFXトレーダーのなかには、電子ウォレットや海外銀行口座などを活用して間接的に資金を動かす人もいます。

しかし、そうすると為替手数料や送金手数料がかさんだり、取引コストが増えるなどのデメリットが発生するでしょう。

いずれの方法を取るにしても、ベトナム国内において「違法な資金移動」や「マネーロンダリング」と見なされないよう、資金の出所や使途を明確にしておくことが重要です。

具体的には、送金時に必要となるインボイスや取引明細をしっかり保管しておき、税務当局から説明を求められた際にいつでも提示できるように準備しておくと安心です。

また、FXトレードの収益が大きくなってきた段階で、銀行や当局から資金の出所について問い合わせが入るケースも考えられ、正当性を証明できる記録や証拠を備えていないと、不必要な疑いを招いたり、口座凍結など思わぬ事態が起こる可能性があるでしょう。

送金に関わるリスクを回避するためにも、日頃から資金管理を丁寧に行い、送金ルートをいくつか確保しておくことが大切です。

罰則と追徴課税について

ベトナムの税務当局は、納税の義務を怠ったり、虚偽申告を行ったりした個人や法人に対して厳しい姿勢をとることで知られています。

FX取引による利益を申告しないまま放置した場合、たとえ少額の不備であっても罰金や遅延利息などの形で追徴課税を課せられる恐れがあります。

追徴税の算定期間は過去数年に遡る可能性があり、その間の利益に対して一括で追加税額を請求されることもあるでしょう。

さらに、追徴だけではなく、悪質な脱税と判断された場合には、刑事罰に発展するケースも考えられます。

特に外国人投資家や高所得者層に対しては、見せしめ的な処分が行われることもあるので、ベトナム政府のスタンスを甘く見ない方が賢明です。

税務調査は定期的あるいは不定期に実施され、一度調査対象になれば、過去数年分の取引履歴や送金履歴を細かくチェックされる可能性が高く、取引プラットフォームのログイン履歴や本人確認書類の提出を求められる場合もあります。

そうした際に、数字の整合性が取れない資料を提出してしまうと、調査が長期化して余計な費用や時間を消耗してしまいます。

こうした状況を避けるに、日頃から利益と損失、入金と出金をきちんと記録し、必要に応じてタイムリーに税理士や会計士に相談するようにしましょう。

法改正の動向

ベトナムでは急激な経済発展に合わせ、税制や投資規制を含む金融関連の法改正が頻繁に行われています。

ある時点でFX取引に関して比較的寛容だったルールが、数か月後の法改正によって突然厳格化されるケースも決して珍しくありません。

こうした法改正は官報や政府系のウェブサイトで告知されることが多いですが、ベトナム語による原文がメインで、英訳が遅れることもしばしばあり、知らない間に新ルールに抵触してしまうリスクがあるのです。

もし、海外ブローカーへの送金を制限するような新たな規制が導入された場合、突如として資金移動が困難になることもあり得ますし、レバレッジ制限がかかる可能性も否定できません。

こうした状況を予測するのは難しいですが、対策としては、日頃からローカルのニュースサイトや金融当局の発表をチェックしたり、SNSやコミュニティを通じて現地の投資家仲間と情報交換するのが有効でしょう。

また、税理士や弁護士、あるいは信頼できるコンサルタントを抱えているなら、定期的にアップデートをもらいながら自分の取引方針を柔軟に修正する姿勢が大事です。

法改正はときに投資家に好都合な緩和策をもたらすこともありますが、逆に課税強化や規制強化が行われれば大きな痛手になる恐れもあります。

そういう意味では、ベトナムでFXを続ける以上、法的な動向にアンテナを張り巡らせ、常に最悪の事態を想定したリスク管理を行うことが不可欠なのです。

ベトナムでFXをする際のよくある質問

ベトナム在住でも日本のFX口座は使えますか?

基本的にベトナムに移住して海外居住者となった場合は、日本国内のFX業者の口座は継続利用できません。

多くの国内業者の利用規約には「日本国内に住所を持つこと」が前提条件とされており、海外への移住が確認され次第、口座を閉鎖するよう求められることが一般的です。

すでに国内口座を持っている場合でも、居住区分を告知しないまま取引を続けると規約違反やマネーロンダリングの疑いがかかることがあります。

ベトナム移住後は、国際的に認知された海外FX業者で口座を開設して、取引を行うのが王道のパターンです。

日本口座を使い続けたいという方は、非居住者として利用できる特例がないかを確認してみる必要がありますが、大抵の場合は難しいでしょう。

ベトナムドン建てで取引するメリットは何ですか?

ベトナムの生活費や銀行口座を活用してスムーズに入出金できることが一番のメリットです。

為替手数料の発生を最小限に抑えられるため、コストの削減に直結する可能性があります。

ただし、対応しているブローカーは限られる点に注意しましょう。

短期ビザでもFXで稼げますか?

短期ビザでの滞在期間は限られているため、継続的に相場分析をしたり、十分な学習時間を確保するのは難しい場合があります。

FXは経済指標の確認やチャートの観察など、継続的な作業が欠かせません。

そのため、長期滞在を想定して安定的に取引したい方には不向きかもしれません。

ベトナム政府はFX自体を禁止していますか?

ベトナム政府はFX取引そのものを明確に禁止してはいませんが、国内ブローカーの設立は法律で認められていません。

その結果、ベトナム在住者は海外業者を使って取引を行うことになります。

違法ブローカーも存在するため、信頼できるライセンスを持つ海外業者を選ぶようにしてください。

税金の申告方法を教えてください

FX利益は個人所得税の課税対象となり、現地の税務当局に申告しなければなりません。

申告方法は年間の所得合算を行い、確定申告のタイミングで正しく計上する形です。

居住者要件を満たすかどうかで計算が変わる場合があるため、専門家のサポートを受けると安心です。

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この記事を書いた人

Yuuji Miyashitaのアバター Yuuji Miyashita 株式会社アドプラン代表

金融工学を学びながら、2020年ファイナンシャルプランナーとしてのキャリアをスタート。最近では、ブロックチェーンやメタバースの最新技術を活用し、金融Webサービスの開発にも取り組んでいます。兼業で株のデイトレードとFXにも取り組んでおり、日々の市場分析を楽しみながら勉強しています。

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