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USDC(USD Coin)とは?特徴・USDTとの違い・購入方法

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USDC(USD Coin)は、価格が安定しているステーブルコインであり、米ドルと連動しています。

USDCの価値の安定性や米ドルとの連携による利点、さらには決済手段としての利用やトレードの基軸通貨としての役割など、さまざまな魅力があります。

また、USDCの取引ペアや決済分野での普及が進むことで、さらなる成長が期待されています。

この記事では、USDCの特徴やメリット、リスク・デメリット、将来性について詳しく紹介します。

ぜひ、USDCについて詳しく知りたい方は、この記事をお読みください。

この記事の目次

USDC(USD Coin)の特徴

コインの名称USD Coin
ティッカーシンボルUSDC
時価総額約4兆2,000億円
時価総額ランキング7位
管理方式中央集権型
発行元Circle社
https://www.circle.com
発行枚数約280億枚
発行上限無し
国内取引所での取り扱い無し
購入可能な主な取引所bybit(海外取引所)
CoinMarketCapの2024年2月時点での情報

米ドルと連動するステーブルコインの一種

USDC(USD Coin)は、米ドルと連動する価格設計がなされたステーブルコインです。

ステーブルコインとは、価格が安定した仮想通貨のことで、USDCは米ドルにペッグされています。

USDCは発行されるたびに、同等のドルが預託される仕組みとなっていて、理論上は1USDC=1米ドルとなるよう設計されています。

実際には若干の乖離が生じることもありますが、米ドルと強く連動しているのが特徴です。

米ドルは世界の基軸通貨として、国際決済や外貨準備などで重要な地位を占めていることから、米ドルに連動させることでUSDCの価値の安定性が高められています。

ERC-20規格に準拠

USDCはイーサリアムのERC-20規格に準拠しています。

ERC-20はトークンの互換性を高めるための規格で、この規格に対応したウォレットなら、USDCを含むERCトークンをまとめて保管できます。

ERC-20に準拠しているため、USDCはイーサリアムのブロックチェーン上でスムーズに移転や保管ができます。

スマートコントラクトとの連携も容易で、DeFiを含む幅広い用途での活用が期待できます。

裏付けとなる資産はサークル社が管理

USDCの裏付けとなる資産は発行元のサークル(Circle)社が管理しています。

資産の約8割は短期米国債、約2割は現金等で保有されており、運用益を確保しつつも確実な運用をしています。

また、月次の外部監査を受けることで透明性と健全性が高められています。

USDC(USDCoin)の歴史と変遷

USDCが発行開始した2018年9月から現在までの主な出来事は以下のとおりです。

  • 2018年9月:Circle社とCoinbase社が共同でプロジェクト「Centre」を立ち上げ、USDCを発行開始
  • 2019年10月:VisaがUSDCを決済に利用できる通貨として追加
  • 2021年2月:CentreにMastercard、Bitmainなどが参加
  • 2021年5月:USDCの時価総額が100億ドルを超える
  • 2021年6月:USDCがソラナブロックチェーンでの発行を開始
  • 2022年1月:USDCがステラブロックチェーンでの発行を開始
  • 2022年3月:USDCの時価総額が500億ドルを超える

USDC(USD Coin)を保有するメリット

USDCには以下のようなメリットがあります。

米ドルと連携していて価格が安定している

米ドルとの強い連動性から、USDCの価格は比較的安定しています。

他の暗号資産が大きく価格変動する中で、USDCは相対的に安定しているため、リスクを抑えた投資を行いたい人にとって有益です。

USDCは数多く存在するステーブルコインの中でも時価総額と取引高が大きいため、様々なステーブルコインと比べて価格が安定しやすいというメリットもあります。

仮想通貨トレードの基軸通貨として使える

価格変動が小さいUSDCは、仮想通貨トレードの基軸通貨や当座の決済手段として活用できます。

他の暗号資産との取引ペアが豊富で、USDCを保有することで様々な暗号資産への取引が容易になります。

ビットコインなどのボラティリティが高いコインを一時的にUSDCに換えることで、市況の変動に左右されにくいため、USDCは資金の避難先としての役割も果たせます。

資産が分別管理され信頼性が高い

USDCの裏付け資産は発行元の破綻にも影響されない形で分別管理されているため、中央集権型の仮想通貨ながら、高い透明性が確保されているのが強みです。

月次の外部監査によって資産の正確な管理が担保されているほか、運営組織のガバナンスも公開されているため、情報の非対称性が低く投資家を保護する仕組みが整えられています。

様々なブロックチェーンとの互換性がある

USDCはイーサリアムを基盤としつつ、ソラナなど他のブロックチェーンとの互換性も持っており、用途の幅が広いのが魅力です。

ブロックチェーン間をまたぐ送受信が可能なため、様々なサービスとの連携が容易になります。

異なるブロックチェーン上のDeFiサービスを利用する際の中継地点としての利便性も高いでしょう。

VISAの決済に対応

USDCはVISAの決済通貨として認められており、実店舗での決済などにも利用できるようになっています。決済分野での有用性が高まっています。

VISAカードでの支払い時にUSDC残高を充当することが可能です。世界中のVISA加盟店で利用できるため、米ドルに替わる決済手段として大いに潜在力を秘めています。

USDC(USD Coin)のリスク・デメリット

一方でUSDCにはリスクやデメリットもあります。

価格との完全な連動は保証されていない

理論上は米ドルとイコールの価値であるべきUSDCですが、需給の変化などにより多少の乖離が生じることがあり、完全に連動することは保証されていません。

市場の需給バランスが崩れると、1USDC=1米ドルからの乖離が発生する可能性があります。

米ドル自体の価値低下などの外部要因の影響もあるため、リスクはゼロではないのが実情です。

イーサリアムなどのブロックチェーンに依存している

USDCは基盤となるブロックチェーンの影響を免れません。

技術的な問題が生じた場合には流通に支障が出る可能性があります。

イーサリアムの手数料の高騰や処理速度の低下が起きれば、USDCの利用環境にも悪影響が及ぶことになるため、注意が必要です。

大きな利益を出しにくい

価格変動が小さいため、仮想通貨のような高利益は期待できません。

値上がり益や売買による差益を期待するのであれば、ビットコインなどの代替資産の方が適しています。

USDCはあくまでも決済手段としての役割に特化した存在で、利便性とのトレードオフの関係にあるといえるでしょう。

USDCとUSDT(テザー)の違い

USDCとよく似たステーブルコインとして、USDT(テザー)がありますが、発行元や時価総額に違いがあります。

発行元の信頼性

USDCはCircleとCoinbaseによって設立されたCentreという組織によって発行されている一方、USDTはTether社によって発行されています。

Circleは元々P2P送金サービスを提供するフィンテック企業で、Coinbaseは有名な暗号資産取引所で、両社とも信頼できる存在であり、Centreを通じて透明性の高い運営がなされているのがUSDCの強みです。

一方、Tether社はUSDTの裏付け資産についての疑惑が指摘されており、運営の透明性欠けると見られがちです。

時価総額に差がある

USDTの時価総額は約12.5兆円で全暗号資産の中で3位となっていますが、USDCは約3.8兆円で6位です。(2023年10月時点)

USDTの方が圧倒的に時価総額が大きく、知名度と流通量に差があります。

これはUSDTが2015年に早々にサービスを開始したのに対し、USDCは2018年と遅れをとったことが影響しています。

先発優位にあったUSDTは仮想通貨業界では早くからステーブルコインの代表格として認知されており、知名度と流通量に差がついた結果が時価総額の差に表れています。

ただし、最近はUSDCも着実にシェアを伸ばしており、今後差を縮める可能性は大いにあります。

USDC(USD Coin)の将来性・今後の見通し

USDCの今後の展望としては以下の点が考えられます。

取引ペアとしての普及が期待できる

国内外の取引所での取引ペアとして採用が進むことで、流動性が高まり普及する可能性があります。

仮想通貨取引の出入金にUSDCを利用できるようになれば、円や米ドルを介さずに直接トレードできるため、利便性が向上すると見込まれます。

決済手段としての利用が増える可能性がある

VISAをはじめとした決済分野での浸透が進めば、米ドルに代わる決済手段としての地位を確立できるでしょう。

オンラインショッピングや海外送金などでの利用が拡大すれば、USDCの需要は確実に高まると予想されます。決済インフラへの実装が鍵を握りそうです。

ステーブルコインのトップになるポテンシャルがある

発行体の透明性が高く、決済手段としての利用が増えてきたことから、既存の主要ステーブルコインを追い抜く可能性を秘めています。

月次の監査体制や資産の分別管理など、運営の健全性が高く評価されており、既存勢力(USDTなど)を脅かす存在感を増しています。

USDC(USD Coin)の購入方法

日本国内では、USDC(USD Coin)を購入できる取引所は存在しません。

しかし、国内の取引所でBTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)などの仮想通貨を購入し、それを海外の取引所へ送金すれば、海外の取引所でUSDCへ交換できます。

USDCを購入するまでの具体的なステップは次のとおりです。

  1. 国内の仮想通貨取引所で口座開設(コインチェックがおすすめ)
  2. 国内取引所へ日本円を入金
  3. 国内取引所でBTCやETHなどを購入
  4. USDCを取り扱っている海外取引所で口座開設(bybitがおすすめ)
  5. 購入した仮想通貨を海外取引所へ送金
  6. 海外取引所でUSDCを購入する

海外取引所へ送金するためのBTCやETHを購入するには、日本で最も利用されているコインチェックがおすすめです。

コインチェックは登録作業がとても簡単、しかもアプリや取引画面が使いやすく、「販売所」ではなく「取引所」を使えばスプレッド・手数料無料でビットコインを購入できます。

USDCを購入する際の取引所としては、bybitがおすすめです。

bybitは世界中1,000万人以上に利用されている超大手取引所で、取り扱い銘柄は300種類以上もあり、USDCを預けるだけで利息を貰える「ステーキング」にも対応しています。

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この記事を書いた人

Yuuji Miyashitaのアバター Yuuji Miyashita 株式会社アドプラン代表取締役

金融工学を学びながら、2020年ファイナンシャルプランナーとしてのキャリアをスタート。最近では、ブロックチェーンやメタバースの最新技術を活用し、金融Webサービスの開発にも取り組んでいます。兼業で株のデイトレードとFXにも取り組んでおり、日々の市場分析を楽しみながら勉強しています。

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