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海外FXの信託保全とは?分別管理との違い、信託保全採用の業者を紹介

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海外FXに挑戦しようと思っても、資金の安全性が気になって一歩踏み出せない人は多いのではないでしょうか。

特に、海外FX業者は日本の法律の適用外となるため、業者選びには細心の注意が必要です。

そこで、海外FX業者の資金管理方法のうち、最も安全性が高いと言われている「信託保全」について詳しく解説していきます。

信託保全と聞いても、そもそもどのような仕組みなのか、分別管理との違いは何なのかよく分からない方も多いかもしれません。

この記事では、初心者にもわかりやすく信託保全の基本的な仕組みを説明した上で、信託保全を採用している海外FX業者を厳選して紹介します。

さらに、海外FX業者の資金管理方法を比較し、信託保全以外にもチェックしておきたい業者選びのポイントについて解説していきます。

「とりあえずおすすめの海外FX業者が知りたい」という人は、まず最初に海外FXおすすめ比較ランキングTOP20をチェックしてみると良いでしょう。

この記事の目次

海外FXの信託保全とは

海外FXにおける信託保全とは、顧客の資産を信託銀行などの第三者機関に預けて管理する方法のことを指します。

ブローカーは自社の資産と顧客の資産を分けて管理し、顧客の資金は信託銀行の口座に預けられます。

信託銀行の口座は、受益者代理人(監査機関、会計士、弁護士など)の監視下に置かれるため、ブローカーの一存では出金できない仕組みになっているのです。

つまり、ブローカーが経営難に陥ったり、破綻したりしても、顧客の資産は確実に守られ、必ず顧客の元に返還されるというメリットがあります。

ただし、信託保全はあくまでブローカーの破綻時に備えた管理方法であり、システム障害やブローカーの過失による損失などを補償するものではないことに注意が必要です。

信託保全と分別管理の違い

信託保全と分別管理は、どちらもブローカーの自社資産と顧客の資産を分けて管理する方法ですが、大きな違いがあります。

信託保全の場合、顧客の資産は信託銀行に預けられ、第三者機関の監視下に置かれます。

一方、分別管理の場合は、ブローカーが自社の口座とは別の口座で顧客の資産を管理するだけで、必ずしも第三者機関の監視下にあるわけではありません。

そのため、分別管理の場合、ブローカーが顧客の資産を運用資金として流用したり、ブローカーの破綻時に顧客の資産が差し押さえの対象になったりするリスクがあるのです。

分別管理の安全性は、金融ライセンスを発行している規制機関や、ブローカー自身の姿勢によって大きく異なります。

一概に危険とは言えませんが、信託保全に比べるとリスクが高いことは確かでしょう。

完全信託保全と一部信託保全の違い

信託保全には、「完全信託保全」と「一部信託保全」の2種類があります。

完全信託保全の場合、ブローカーが破綻したときに、顧客の預け入れた証拠金と、取引で生じた含み損益(スワップポイントも含む)が全額返還されます。

これに対し、一部信託保全の場合は、返還される金額に上限が設定されています。

日本の金融庁(JFSA)は完全信託保全を義務付けていますが、これは世界的に見ても非常に珍しいケースです。

世界的に権威性の高いイギリスのFCAやキプロスのCySECなども信託保全を義務化していますが、どちらも一部信託保全にとどまっています。

イギリスFCAの場合は最大8.5万ポンド(約1,600万円)、CySECの場合は最大2万ユーロ(約330万円)が補償の上限額となっているのです。

また、一部のブローカーは独自に完全信託保全を採用していますが、これはあくまで自主的なサービスであり、法律で義務付けられているわけではないことにも注意が必要でしょう。

信託保全や補償を導入している海外FX業者5選

ここからは、信託保全を導入している海外FX業者や、信託保全を導入していなくとも手厚い補償を導入している海外FX業者を5社紹介します。

  1. AXIORY:全額信託保全
  2. MYFX Markets:全額信託保全
  3. Tradeview:35,000ドルの信託保全
  4. XMTrading(XM):信託保全同等の安全性
  5. IC Markets:100万ドルの補償あり

AXIORY:全額信託保全

AXIORY公式サイト

AXIORYは、信託保全を採用している数少ない海外FX業者の一つです。

顧客の資金は、カタールのドーハ銀行に信託保全されており、第三者監査機関のPwCが監視しています。

AXIORYが万が一倒産した場合でも、顧客の資金は全額返金されます。

また、AXIORYは「The Financial Commission」にも加盟しており、もしトラブルが発生した場合は最大$20,000(約300万円)の補償が受けられるので、安心して取引ができる環境が整っています。

高額な出金実績が多く、出金トラブルが極めて少ないため、海外FXとしてはかなり安全性の高いブローカーといえるでしょう。

MYFX Markets:全額信託保全

MYFX Markets公式サイト

MYFX Marketsは、信託保全を採用している海外FX業者の中でも、特に高い安全性を誇ります。

顧客の資金は、オーストラリアの五大銀行の一つであるコモンウェルス銀行に預けられ、信託保全されています。

もしMYFX Marketsが破綻した場合でも、預けている資金だけでなく、利益の部分も全額補償されるのです。

また、MYFX Marketsはオーストラリアの金融ライセンスを取得しており、信頼できる海外FX業者だと言えます。

取引ツールはMT4とMT5の2種類が用意されているほか、呑み行為のない完全なA-book(NDD)業者なので、安心して取引できるのも魅力です。

Tradeview:35,000ドルの信託保全

Tradeview公式サイト

Tradeviewも信託保全を採用している海外FX業者です。

顧客の資金は、スペインのサンタンデール銀行に預けられ、第三者機関のFund Administration Incが管理しています。

ただし、補償額の上限が$35,000(約540万円)と、他社と比べるとやや少ない点には注意が必要です。

また、Tradeviewは難易度の高いケイマン諸島の金融ライセンスを取得しており、投資家保護のための厳しい審査をクリアしている点は安心材料と言えます。

さらに、60種類以上の通貨ペアを扱っているほか、豊富な取引ツールを提供しているのも特徴で、プロトレーダーを中心に好まれています。

XMTrading(XM):信託保全同等の安全性

XMTrading公式サイト

XMTrading(XM)は信託保全こそ採用していないものの、顧客の資産を手厚く保護するさまざまな仕組みを用意していて、実質的に信託保全同等の安全性が保たれています。

まず、分別管理については、イギリスの大手銀行バークレイズ銀行に顧客の資産を預けており、同行の監視下で厳重に管理されています。

さらに、米国大手保険会社のAIGの保険にも加入することで、FX業者としては珍しい、最大で500万ドル(約7億5,000万円)もの高額補償が用意されているのです。

また、XMTradingの運営母体であるXMグループは世界の様々な金融ライセンスを取得しており、世界的に見ても信頼性の高い海外FX業者だと評価できるでしょう。

IC Markets:100万ドルの補償あり

IC Markets公式サイト

IC Marketsは、2007年にオーストラリアで設立された比較的新しい海外FX業者ですが、信託保全と分別管理の両方を採用しており、高い安全性を誇ります。

顧客の資金は、国際的な大手銀行の信託口座に預けられ、IC Marketsの自己資金とは完全に分離されて管理されます。

また、万が一の破綻時には、顧客1人あたり最大100万ドル(約1億5,000万円)の補償が受けられる保険にも加入しているのです。

IC Marketsは、オーストラリアとキプロスの金融ライセンスを取得し、多彩な取引プラットフォームと、最大1,000倍のレバレッジを提供しています。

海外FX業者の資金管理方法を比較

日本のFX業者は、日本金融庁(JFSA)の規制によって全額信託保全が義務付けられていますが、海外のFX業者は業者によって資金の管理方法が異なります。

海外FXを利用する際は、それぞれの業者の資金管理方法や補償金額を事前に確認したうえで、なるべく手厚い業者を使うようにしましょう。

ここでは、各海外FX業者の資金管理方法と補償金額を比較します。

FX業者資金管理方法補償金額
AXIORY完全信託保全全額保証
MYFX Markets完全信託保全全額保証
FBS完全信託保全全額保証
IFCMarkets分別管理全額保証
Tradeview一部信託保全$35,000
XM分別管理全額保証
HFM分別管理€5,000,000
IC Markets分別管理$1,000,000
FXGT分別管理€1,000,000
Exness分別管理€20,000
FXPro分別管理€20,000
Titan FX分別管理€20,000
Vantage Trading分別管理$20,000,000(会社全体)
BigBoss分別管理
TradersTrust分別管理
Land Prime分別管理
Milton Markets分別管理
ThreeTrader分別管理
Axi分別管理

信託保全とあわせてチェックしたい業者選びのポイント

信託保全は海外FX業者の安全性を判断する上で重要な指標ですが、それだけでは不十分です。 信託保全と合わせて、以下のようなポイントもしっかりとチェックしておきましょう。

金融ライセンスを取得しているか

海外FX業者を選ぶ際は、その業者がどこの国の金融ライセンスを取得しているかを確認することが大切です。

信頼できる海外FX業者は、通常、FCA(イギリス)、ASIC(オーストラリア)、CySEC(キプロス)といった厳格な規制当局からライセンスを取得しています。

特に、イギリスFCAのライセンスは取得が非常に難しいことで知られており、FCAライセンスを保有する業者は信頼性が高いと言えるでしょう。

一方、金融ライセンスの取得が比較的容易な国もあり、マイナーなライセンスしか持っていない業者には注意が必要です。

また、そもそも金融ライセンスを一切取得していない業者は、詐欺業者であったり出金拒否される恐れがあるので、絶対に使うべきではありません。

十分な運営歴があるか

海外FX業者の信頼性を測る上で、運営歴も重要な指標の一つです。

業界で長年にわたってサービスを提供しているということは、それだけ多くのトレーダーから支持され、安定した経営を行っている証だと言えます。

例えば、XMは2009年創業、Tradeviewは2004年創業と、ともに10年以上の運営歴を持つ老舗です。

このような実績のある業者は、突然サービスを停止したり、トレーダーの資金を持ち逃げしたりするリスクは低いでしょう。

もちろん、運営歴が浅いからといって、必ずしも信頼できないというわけではありませんが、できれば5年以上の運営歴がある業者を選ぶのが賢明だといえます。

もし、運営歴の短い業者を選ぶ場合には、実際の利用者による口コミを探し、少しでも気になる悪評があれば使うのを避けるべきでしょう。

出金拒否の口コミ

信託保全や金融ライセンス、運営歴をチェックしても、実際にその業者で取引をしてみないと分からないことがあります。

その代表例が、出金拒否の有無です。

悪質な海外FX業者の中には、トレーダーが利益を出して出金しようとしたときに、何らかの理由をつけて出金を拒否するケースがあるのです。

しかし、そのような業者は、口コミサイトなどでトレーダーから悪評が寄せられているはずです。

海外FX業者を選ぶ際は、その業者の口コミをインターネットで探してみて、特に出金拒否の報告があるかどうかを念入りに探しましょう。

もちろん、口コミの内容がすべて真実だとは限りませんが、悪い口コミが目立つ業者はそれなりの理由があるはずなので、自身の大切な資金を守るためにも避けるのが賢明です。

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この記事を書いた人

Yuuji Miyashitaのアバター Yuuji Miyashita 株式会社アドプラン代表取締役

金融工学を学びながら、2020年ファイナンシャルプランナーとしてのキャリアをスタート。最近では、ブロックチェーンやメタバースの最新技術を活用し、金融Webサービスの開発にも取り組んでいます。兼業で株のデイトレードとFXにも取り組んでおり、日々の市場分析を楽しみながら勉強しています。

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